男性店員は、「従業員の数から言っても、協力金では圧倒的に足りないんです。協力金をもらわないで、1時間ちょっとでも(酒の)提供を伸ばした方が、まだ店としては楽なんです」と事情を話し、

「1月は満席にはならなかったので、お客さんがだいぶ戻った印象です。早く普通に飲みたいと言っていたお客さんは多かったので、自粛に疲れたんじゃないでしょうか」

 通常営業を通している別の洋風居酒屋も、ひっきりなしに客が訪れ、一時は外で待つ客も出るなど、終電間際まで満席が続いた。別の客との相席で飲んでいたという20代の女性2人は、

「前だったら相席なら入らなかったけど、今は仕事の後、ストレス発散の場所があるだけでうれしい」

 緊急事態宣言も延長されて先が見通せない中、ストレスが限界に達して自粛を「緩める」人たちが、増えていくのかもしれない。(AERA dot.編集部)