【中日】

2020年外国人選手活躍度:B
来季の外国人選手展望:C

・外国人投手合計成績
79試合5勝4敗21セーブ11ホールド

・外国人野手合計成績
235試合218安打29本塁打131打点5盗塁

・外国人選手MVP:R.マルティネス
40試合2勝0敗21セーブ7ホールド 防御率1.13

 8年ぶりのAクラスに躍進した中日だが、外国人で最も目立つ活躍を見せたのがR.マルティネスだ。7月以降は抑えに定着し、セーブがつく場面では一度も救援失敗することなく21セーブをマークした。防御率1.13は見事という他ない。野手ではビシエドが昨年から大きく打率は落としたものの、チームトップの17本塁打、82打点をマーク。主砲としての役割をしっかりこなしてみせた。アルモンテも故障が多いながらも3割近い打率を残したのはさすがである。

 既にゴンサレス、ロメロ、アルモンテ、シエラと育成契約だったブリトーの退団が発表されており、ビシエドもシーズン終盤の故障から開幕に間に合うかが微妙な状況と言われている。投手はR.マルティネスと今年先発で3勝をマークしたロドリゲス、野手では強打が魅力のA.マルティネスなどの若手がいるものの、全体的に手薄な感は否めない。特に野手はビシエドの故障が長引くようなことになれば得点力のダウンが予想されるだけに、強打者タイプを一人は確保しておきたいところだ。

【DeNA】

2020年外国人選手活躍度:A
来季の外国人選手展望:B

・外国人投手合計成績
123試合6勝8敗0セーブ36ホールド

・外国人野手合計成績
260試合248安打57本塁打176打点0盗塁

・外国人選手MVP:ソト
114試合108安打25本塁打78打点0盗塁 打率.252

 投手ではパットンが57試合に登板して19ホールド、エスコバーが56試合に登板して17ホールドと今年もブルペン陣を支える大車輪の働きを見せた。野手ではソトが少し成績を落としたものの、25本塁打、78打点と活躍。新外国人のオースティンも故障の多さは目立ったが、65試合で20本塁打と持ち味の長打力を発揮している。外国人選手のスカウティングはここ数年しっかりと機能していると言えるだろう。

 来季はエスコバーとオースティンの残留が発表されたが、長くチームを支えたパットンとロペスは退団することとなった。そして更に気がかりなのが今年で契約最終年となるソトの去就だ。まだ31歳という若さもあり、早くもソフトバンク巨人などが獲得調査に動いているという報道も出ている。もし流出ということになれば大きな戦力ダウンになることは間違いない。今のところ投手の新外国人獲得は発表されているが、野手についても調査を進める必要はありそうだ。

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下位チームは助っ人も低迷?