「そこまで言われてしまったら……と思った人が多かったのでは。誰にも何も言わせない、といった眞子さまの強い意思を感じました。しかし、小室さん自身が表に出てきていないのが気になります。国民がその姿を目にしたのは、留学先での論文インタビューくらい……。眞子さまがすべて責任を背負っている印象です」

 さらに、文書で目を引いたのは、天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下について、以下のように触れたこと。

「天皇皇后両陛下と上皇上皇皇后両陛下にご報告を申し上げました。天皇皇后両陛下と上皇上皇皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております。」

 この部分について辛酸さんは、

「反対している国民も、外堀が埋まってきていると感じたのではないでしょうか。天皇陛下や上皇陛下が本当に『見守っている』のなら、何もいえないですよね。国民は静観するしかないですね」

 と受け止めつつ、もう一つ注目した点があった。文書の最初に「両親の理解を得たうえで」と記しているものの、最後にあたらためて天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下とともに秋篠宮ご夫妻の名を連ねることはなかった。

「もしかしたら眞子さまの結婚については、皇室でも温度差があるのかな、と思ってしまいました」

 眞子さまの結婚をめぐっては、婚約内定後に相手の小室さんの母親の金銭トラブルが報じられるなど、国民の心配は尽きなかった。18年2月に諸行事の延期が発表されが、小室さんの留学が突然明らかになり、そのまま渡米。当時から結婚したらお2人の生活はどうなるのかといった心配もあった。それから2人の状況は大きくは変わっていない。

 気になるのは、今回の発表を受けてネット上には「眞子さまに国民の声は届いてないのでしょうか」といった声が多数あったこと。秋篠宮さまは過去に「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、納采の儀を行うことはできません」との見解を示されていた。

 現在は結婚に否定的な意見を持つ国民も、将来は納得できるかたちがあるのだろうか。

「イギリス王室では、ハリー王子とメーガン妃は離脱に近い形だったのにもかかわらず、英国民にはいまだに認められていません。それを考えると、民間人になることはもちろんのこと、警備などでも特権的な立場ではない、平たく言えば“庶民”として2人で静かに生きることではないでしょうか」(辛酸さん)

 再び、延期という発表がなされたお2人の結婚。結局は進展がみられず、発表でさらにやきもきしている人は多そうだ。

「国民も心配するのがだんだん疲れてくる。私も勝手に人の家の事情を心配している身ですが、だんだん見守り続けるのが身が持たない感じがしてきました。“持久戦”の最後は、強い意思のもと、あきらめない人が勝つのかもれません」(同)
 
(AERAdot.編集部/鎌田倫子)