もともと結婚後、夫婦円満な生活を送っていることが何度も報じられていた。女性週刊誌によると、観月の誕生パーティで夫はマネージャーのように付き添い、多数の参加者に挨拶して回っていたという。一方、夫のゴルフコンペやパーティでは、観月はたびたび積極的にもてなし役を務めて場を盛り上げており、夫の会社の業績拡大に一役買っていたという(「女性自身」2018年6月1日号)。

「社交的な観月さんは芸能界でも多くの人に愛されており、サービス精神も旺盛なので旦那さんの取引先への宣伝効果や知名度アップなど効果は絶大なんでしょう。夫婦でうまくお互いの仕事を助け合う姿は好感がもてますし、そういう夫婦がコロナ禍でさらに絆を深めたというところでしょうか。新しい役柄に挑戦するのは大変なことですが、プライベートが順風満帆だからこそ、今回のドラマも演じ切れたのかもしれません」(同)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は観月の女優としての魅力や変化について、こう分析する。

「日本人離れした抜群のスタイルと美貌の持ち主で、デビュー時の衝撃を忘れられない人も多いのではないでしょうか。女優として10代は『放課後』『じゃじゃ馬ならし』、20代は『ナースのお仕事』『いちばん大切なひと』、そして30代は『斉藤さん』と、年代ごとに代表的なヒット作があり、立派の一言に尽きます。清潔感があり、良い意味でクセがなく、シリアスもコメディもこなせる器用さを兼ね備えた貴重な存在と言えるでしょう。キリッと凛とした表情には、ともすると近寄りがたい雰囲気すら感じさせますが、年齢を重ねることで親しみやすさがにじみ出てきているのではないでしょうか。現在はプライベートに重心を置くライフスタイルに移行しつつあると思いますが、そこでの経験が演技にフィードバックされれば、これから先、彼女の新しい面を見ることが出来るかもしれません」

 公私ともに充実した印象を受けるが、来年は「30年連続連ドラ出演」という偉業にもチャンレジする。女優・観月ありさが切り拓く新しい“伝説”に今後も注目したい。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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