日本人「大型FW」は大成しない例が多い? 過去に最も成功した選手は… (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本人「大型FW」は大成しない例が多い? 過去に最も成功した選手は…

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国見高時代から「大型FW」として大きな注目を集めた平山相太 (c)朝日新聞社

国見高時代から「大型FW」として大きな注目を集めた平山相太 (c)朝日新聞社

 今年9月1日、長崎・雲仙の地で開かれた入団会見に姿を見せた身長188cmの高校生が、自らのサッカー人生の新たなスタートに目を輝かせた。2002年6月8日生まれ、名門・国見高の大型FW中島大嘉。来季入団が内定したJ1・札幌での早期活躍を誓うだけでなく、「3年以内のタイトル獲得とヨーロッパ移籍」、「最終目標はバロンドール」と力強く宣言。その恵まれた体躯通りの“ビッグマウス”で注目を集めた。

 近年、大型のGKやセンターバックが育ちつつある日本サッカー界において、今後最も求められる人材のひとつが「世界的な高さ」を持ったFWである。その意味でも、この中島は注目の1人だ。しかし、これまでも「世界レベル」と期待された日本人の大型FWは決して少なくない。

 真っ先に名前が挙がるのは、平山相太だ。身長190cm、国見高時代に全国高等学校サッカー選手権で史上初の2年連続得点王に輝き、歴代最多の通算17得点をマークした怪物FW。相手DFが頭でクリアしようとするボールを胸トラップするほどの高さを持つだけでなく、広いシュートレンジに懐の深いボールキープとドリブル突破も見せ、2度のワールドユース(現U-20W杯)出場に日本サッカー史上最年少となる19歳2カ月でのアテネ五輪出場も果たした。

 しかし、大学進学、オランダからの帰国、FC東京復帰という道のりの中で徐々に輝きを失い、不動のエースだったはずの2008年北京五輪メンバーから漏れると、同世代の本田圭佑、岡崎慎司、長友佑都らが欧州の舞台で活躍を続けた中、自身は怪我とスランプに悩み、32歳で現役を引退。国際Aマッチ通算4試合出場3得点。精神的な弱さが度々指摘されたが、ひと言で言えば「早熟」だったということ。高さはあってもトップレベルの屈強なセンターバックを弾き飛ばすような、ワンランク上の“強さ”は持ち得なかった。

 その平山以前には、船越優蔵という同じ国見高出身の超大型FWがいた。身長194cmという圧倒的な高さを武器に、中田英寿や松田直樹、宮本恒靖がメンバーに名を連ねた1993年U-17世界選手権でベスト8に進出したチームのエースだった。高校卒業後にG大阪に入団してオランダに留学。復帰後にさらなる成長が期待されたが、当時エムボマがいたチームの中でチャンスをつかめず、その後、平塚(現・湘南)や新潟、東京Vでプレーしたが、J1通算37試合3得点(J2通算128試合28得点)と殻を破れなかった。


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