母はフィリピン人で父は日本人ゆえにエキゾチックな美貌を持っているが、「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)などで2人揃って関西弁で掛け合う姿は若者に好評を博しているようだ。また、メアリージュンが中学生の頃に父親の会社が倒産、以後、一家で極貧生活を送っていたというエピソードも有名だろう。苦労人で努力家というイメージもあり、こうした一面も人気にひと役買っているようだ。

■元AKBを妻に持つJリーガーも実弟

 さらに、彼女たちは姉妹タレント以上のポテンシャルを秘めているという。スポーツ紙の芸能担当記者は言う。

「高橋姉妹が更に強いのは、弟の高橋祐治が柏レイソルに所属するJリーガーだということ。しかも、妻は元AKB48の高城亜樹です。ユウの夫はキックボクサーの卜部弘嵩選手なので、立派な芸能一家ですよ。そういう意味で言うと、今後、高橋家はタレント姉妹というより高島ファミリーや森山家のような存在になっていくのかもしれません。メアリージュンさんの活躍を起点にして、高橋家は芸能界で活動の場を広げていくでしょう。家族ならではのぶっ飛んだエピソードは、どんなトーク番組でも使いやすし、爆発力もあります。知られざる一面を暴露したり、過去のトンデモエピソードが期待できるのでどの局もほしがるのでは」

 前途洋々な高橋姉妹だが、ドラマウォッチャーの中村裕一氏は彼女たちの魅力と今後についてこう分析する。

「メアリージュンは今クール話題になったドラマ『わたナギ』で、多部未華子演じる主人公の親友で婚活に勤しむ薫役で注目を集めた、今最も注目の女優の1人。派手なルックスの中に時折見せる繊細な表情が魅力的で、今後さらに演技の幅を広げていくことは間違いない。妹のユウも、日本文化が好きな留学生役を演じた『のの湯』(2018年)というドラマでの演技が印象に残っています。現在は子育て中ですが、将来的にはママタレントとしての活躍にも期待が持てます。2人に共通するのが、正統派ファッションモデルでありながら親しみやすいキャラクターであること。美しさが嫌味にならず、親近感をもって受け入れられているのは大きい。このまま姉妹仲良く活躍していくと思いますが、肉親だからといって単なる馴れ合いにならず、互いに意識しながら切磋琢磨していけば、それぞれ安定した人気を獲得していくのではないでしょうか」

 気さくなトークがかませる姉妹タレントという珍しいポジションにいる高橋姉妹。今後は、これまで以上のからみを見せてくれるかもしれない。(今市新之助)