高齢者は「もったいない」という気持ちが強いので、不要に思えるようなモノをたくさん取り置いている。ヒモやリボン、包装紙、空き箱や空き缶などはその最たるモノ。でも、この外出自粛期間中にその不要に思えるモノが活躍したそうだ。

「タンスのとってが壊れて、修理にも出せないし、取っ手を買いにいくことも憚られる。それで、しまっておいたヒモをとっての代わりに付けたら、修理できただけでなく、前より引き出しやすくなったんです」

 高齢者の片づけは安全第一で、生活周りの環境を整えるのが最優先だ。子どもにとって不要に見えるモノも、高齢の親にとっては捨ててほしくないモノだったりする。その気持ちを尊重し、適量にしてとりあえずしまっておくという方法を実践してきた永井さん。

「まとめ買いによる品不足、生産が追いつかない商品もあります。モノがないと嘆くより、あるものでまかなう方法もあります。片づけをして、家にあるモノの“在庫管理”をしておくのもいいかもしれませんね」

≪永井美穂さんへのオンライン相談の方法≫
まず、事務所にメールか電話で連絡し日程と時間を決める。約束の時間に、オンラインでつながってやりとりする。オンラインはZoomを使用するので、事前に設定の案内と繋がる方法も確認する。
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(取材・文/スローマリッジ取材班・時政美由紀)