因みにジョーダンをよく知らないという方のために伝えておくと、ジョーダンは1984年から2003年(途中2度の引退を挟む)までシカゴ・ブルズとワシントン・ウィザーズでプレーしたスーパースターで、ニックネームは「エア・ジョーダン」。ブルズ時代の1993年から1994年には野球のメジャーリーグ入りを目指し一時バスケを引退していたこともある。
1試合の平均得点は30.1得点で得点王のタイトルは10回獲得。オールスター選出は14回でMVPは5度獲得、ブルズを6度の優勝に導いているがその全てでファイナルMVPに輝いた、ジャンルを問わずあらゆるスポーツ界を通じた最高のレジェンドだ。
そんなジョーダンとブライアントは、現役時代に8度対戦。対戦成績はブライアントの5勝3敗で、マッチアップ時の平均得点は24.5得点のジョーダンに対して、ブライアントは22.8得点。アベレージではジョーダンが勝っていたが、ゲームハイではブライアントは55得点、11リバウンド、15アシストといずれもリードしている。
ただ、初対戦からの4試合は1996年から1998年にかけての2シーズンで、これはブライアントのルーキーシーズンと2年目。残りの4試合は、ジョーダンが2度目の引退から復帰したウィザーズ時代のことで年齢も38歳、39歳と完全引退前だったため、これら8試合のマッチアップだけで1on1の最強を決めることはできないだろう。
では、当の本人たちはお互いをどう評価していたのだろうか。
まずはジョーダン。2013年に1on1で対戦したいプレーヤーについて、こう語っている。「誰にも負けないと思う、コービーを除けばね。彼は私の全ての動きを盗んでいるから」。現在のNBAにおいて最高のプレーヤーと言われるレブロン・ジェームズを含めても、ブライアント以外であれば負けないとコメント。因みにジェームズがNBA入りしたのは、ジョーダンが完全引退した翌シーズン。2人のマッチアップが実現しなかったことは、ファンにとっても残念なことだろう。