若い世代のがん患者にどう最後まで寄り添う? 2人の医師が吐露した苦悩 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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若い世代のがん患者にどう最後まで寄り添う? 2人の医師が吐露した苦悩

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白石圭dot.#がん#ヘルス#病気#病院
大塚篤司医師 京都大学大学院特定准教授。ニュースサイト「AERA dot.」や京都新聞の連載などで執筆。著書に『心にしみる皮膚の話』(朝日新聞出版)など。(撮影/倉田貴志)

大塚篤司医師 京都大学大学院特定准教授。ニュースサイト「AERA dot.」や京都新聞の連載などで執筆。著書に『心にしみる皮膚の話』(朝日新聞出版)など。(撮影/倉田貴志)

中山祐次郎医師 総合南東北病院外科医長。Yahoo!ニュースや日経ビジネス電子版の連載などで執筆。著書に『医者の本音』(SBクリエイティブ)など。(撮影/倉田貴志)

中山祐次郎医師 総合南東北病院外科医長。Yahoo!ニュースや日経ビジネス電子版の連載などで執筆。著書に『医者の本音』(SBクリエイティブ)など。(撮影/倉田貴志)

 共通点は「医療現場のコミュニケーションをよりよいものにする」こと。それを目的にSNSやウェブ連載でコラムニストとしても活動する2人の医師、総合南東北病院の外科医・中山祐次郎医師と京都大学の皮膚科医・大塚篤司医師が、2月25日発売の週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2020』の企画で初めて対談した。患者と医師がすれ違ってしまうのはなぜか? 「患者に本音を言ってもらうためには、医師も悩んで苦しんでいるということを発信しなければならない」と言う2人が、若い世代のがん患者に接するときの苦悩について語った。医師が本音を吐露する対談の前編。

【写真】今回の対談相手の中山祐次郎医師

*  *  *
中山祐次郎医師(以下、中山):大塚先生と初めてお会いしたのは2018年の10月ですね。

大塚篤司医師(以下、大塚):最初に中山先生のことを知ったのは、2017年に先生が福島の高野病院で院長になり、それをニュースで見たことがきっかけでした。その後ツイッターを始めて中山先生をフォローして、いま京都大学大学院にいるということを知り、ならばぜひお会いしたいと思ってお声がけしました。SNS上だと基本ふざけているのに(笑)、会うとすごく真面目で深く考えていらっしゃる。本音を書くのは大変じゃないですか?

中山:そうでもないですよ。たまに批判をいただきますが、税金のようなものなので、有名税というよりは本音税だと思っています。

大塚:本音を言われて困るという人もいるかもしれませんね。中山先生は発信する医師の第一人者でパイオニアだと思っています。医学の真ん中の知識だけを伝える人がかつてはいなかった。それを初めて中山先生が、「医学の常識」だけを発信していった。また、医学界の常識で、世間の非常識を発信した人でもあった。

中山:今は私よりも先輩の方たちが、おっしゃるとおり「医学の常識」を発信しているのが非常にうれしく、心強く感じています。

――患者と医師はなぜすれ違ってしまうのかというテーマで対談を依頼しました。

中山:私は大腸がんが専門の外科医ですが、患者さんが治療の途中で「実はこのような治療もやっていて……」と代替医療について打ち明けてくれることがあります。現行の治療を阻害するものでなければ、いいのではないですかとお伝えしています。しかし代替医療をやっている患者さんの多くは、そのことを主治医に告げないし、主治医も聞かない。このことに気づいてからは、代替医療をやっているかどうかを聞くようにしています。

大塚:それはどのタイミングですか?


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