■「女性を武器にしたくない」と宣言

 そんなアンゴラ村長だが、本業への情熱もなお持ち合わせているようだ。昨年3月に放送された「ENGEIグランドスラム2019」でリズムネタを披露した後、自身のツイッターを更新。「あのネタは大切にしつつも、新しいネタも作りたいし見てもらいたい。ネタを頑張りたいから漫才協会に加入したし、チケットが売れないとネットニュースに書かれても耐えてライブをやる」と思いを綴っていた。

「昨年4月のバラエティ番組では、男性が多いため紅一点になりがちなお笑い界の中で『性を武器にしたくない』と明かして話題になりました。ネット上では、『恋愛で公私混同しといて今さら?』『キングオブコントで短いの履いて縄跳びしてたでしょ』と批判の声もありましたが、お笑い対するストイックさはうかがえます」(同)

 加えてアンゴラ村長に「鋭い考察力がある」と明かすのはバラエティ番組の放送作家だ。

「早稲田大学出身のアンゴラ村長ですが、映画監督での北野武とコメディアンでのビートたけしについて卒論を書いたとWEBマガジンで明かしていました。映画『キッズ・リターン』で、ヤクザの組長が自転車に乗った青果店のオジサンのようなごく普通の人に、銃で撃たれて殺されるシーンに衝撃を受けて興味を持ったそうです。同シーンの間抜けな格好のオジサンと不意打ちの暴力が、お笑いでいうフリとボケに感じ、この撮り方はお笑い芸人であるたけしさんだからこそと分析したといいます。そんな考察力もあり多芸多才なのに、いまいちパッとしないのは、なんだかもったいない。芸人の場合、あるキッカケを機に一気に面白くなることを『化ける』と言いますが、彼女はその可能性を秘めていると思いますよ」

 その愛らしいルックスから、何だかんだ言って気になってしまうという視聴者も多いのではないか。今後の活躍に注目したいところだ。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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