日本の総合格闘技ブームをけん引した五味隆典 (c)朝日新聞社
日本の総合格闘技ブームをけん引した五味隆典 (c)朝日新聞社

 世界トップレベルの総合格闘技団体『UFC』で活躍した堀口恭司や、不良たちがしのぎを削るイベント『THE OUTSIDER』出身で、強豪を次々に倒し勢いに乗る朝倉未来、海兄弟の登場で、盛り上がりを見せる日本の総合格闘技界。

【写真】あびる優との離婚を発表した格闘家の才賀紀左衛門

 人気選手の登場もあり、MMA人気復活の兆しを見せているが、リング上の戦いだけが格闘技の魅力ではない。かつて熱狂的なファンを生み出した「PRIDE」などでも秀逸な演出が話題を呼んだが、試合を盛り上げる大きな要素の一つに入場シーンがある。今回は、年末に行われる「BELLATOR JAPAN」と「RIZIN.20」の大会開催に先駆け、「カッコよかった総合格闘家の入場トップ10」を独自で選出した。(※入場曲は、アーティスト/曲名)

*  *  *

10位:朝倉未来 入場曲「lupe fiasco/Battle Scars」

 今は「YouTuber」としても活躍し、時にお茶目な表情も見せているが、試合に臨む際に醸し出す空気感は“戦う男”そのもの。本人が「死んでもいいぐらいの覚悟を決めている」という気持ちでリングに上がると語っているが、それは入場をみれば、言わずとも伝ってくるものがある。今後のMMA人気を背負って立つ男・朝倉未来は、大晦日の「RIZIN.20」にも出場する予定だ。

9位:桜井マッハ速人 入場曲「THE HIGH-LOWS/不死身のエレキマン

 桜庭和志が日本の格闘技ブームに火をつけた男であるのは間違いないが、MMAの人気を黎明期から支えた桜井マッハ速人の入場は“カリスマ感”が漂っていた。入場曲は日本人選手であっても洋楽を使用する選手が多い中、邦楽の“男臭い曲”を選ぶあたりもセンスが伺える。

8位:ロンダ・ラウジー 入場曲「Joan Jett & the Blackhearts/Bad Reputation」

 リング上での圧倒的な戦いぶりが人気を集め、現地アメリカなどで“女子格闘技ブーム”を生み出した。入場での自身の世界に完全に入り込んだ表情や、振舞いは唯一無二の雰囲気があり、男子の試合にしか興味のなかったファンも虜にした。

次のページ
今でも思い出される入場シーンは?