もちろん僕は結婚している身だけど、それをどうやっているのか、ものすごく興味がある。

 取材中とか撮影の空き時間に、学校や出身地が同じとか、住んでる場所が近いとかで盛り上がったとして、自然な感じで「あ、じゃあ今度飯でも行きます?」って言ったとしても、周りにマネージャーとかスタッフがいるだろうし、大概は社交辞令だと思うはずなんですよ。そこから具体的に、いつ何時にって言い出していいのか……。あと考えられるのは、その後にどこかで偶然会っちゃったパターン? 話題に出ていた店で出くわしたとか。その具体例が知りたいですよね。

 これまでも「出会いはあの取材でした」とか「ドラマで共演して」とか言われてきたけど、毎日何十人も出会ってきていても、そうなったこと1回もねえよ!(笑)。だから出川さんとは、「結局、見た目とかが大切なんじゃないか」とか「いい男だったらいけるんじゃないか」という、いたって簡単な結論になりました。

 最近、50代のおじさんたちと付き合っていることが多くて、結婚した後の「いい夫婦」の像が僕の中では変わってきています。木梨憲武さんやヒロミさんや藤井フミヤさんのような先輩たちを見ていると、ものすごく奥さんのことを大事にしていて、一周回ってかっこいいなと思うんですよね。ノリタケさんは奥さんのことを「なる」って呼ぶし、ヒロミさんは「ママ」って呼ぶし、男同士で飲んでいるときにもサラッと「(奥さんが)一番好きだから」って言います。

 大多数の人は「結婚は地獄だ」と言うし、子育ての時期は夫婦でいろいろと揉めたりするだろうし、長く一緒にいたら互いに文句の一つや二つも出るものだと思っていたんだけど、一方でそうじゃない大人もいて、僕はそういうふうになりたいなといつも思いますね。

 ちょっと前のバラエティー番組でのベタなトレンドだったのは、我々タレントが「いやー、かみさんが怖くて」とか「嫁がうるさいんで」みたいなことを言う、かかあ天下パターン。それが徐々「かみさん、大好きなんすよ」でいいという時代になってきましたよね。アルコ&ピースの平子(祐希)も「奥さん大好き」って言っているし、そういう人も増えてきました。一見、気持ち悪いって思う人もいるかもしれないけど、これからはそれが共感される時代が来るんじゃないか。

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芸人でもアイドルでも「仲良しがトレンド」