歌手・水谷千重子を演じる友近 (c)朝日新聞社
歌手・水谷千重子を演じる友近 (c)朝日新聞社

 一連の闇営業問題で吉本興業の企業体質が明るみに出るなか、ワイドショーなどで事務所に批判的なコメントしていたお笑い芸人の友近(46)が、今度は自身のパワハラ疑惑で世間を騒がせた。「週刊新潮」(8月21日発売号)によると、友近の複数のマネジャーがパワハラを訴える嘆願書を吉本に提出したという。本人も一部、事実関係を認めて誌上で釈明した。

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 今回の報道にあたり、テレビの現場からも同様の声が聞かれた。

「以前から、友近さんはスタッフ受けがすこぶる悪いですよ。私が現場をご一緒したのは10年ほど前です。私はまだADで現場の上司や局員から注意されることはあっても、タレントさんから怒られたり、嫌がらせされたことはほとんどないんです。その唯一の例外が友近さんです。私にも当時、至らぬところもあったかと思いますが、挨拶しても無視されますし、打ち合わせ中に嫌がらせのように変なところを突っ込んできて、とやかく言ってくるので警戒していましたね。先輩ディレクターからも『彼女には気をつけろ』とよく言われましたね」(大手制作会社ディレクター)

 若手のディレクターや放送作家などに「嫌いなタレント」を聞くと筆頭で名前が上がってくるのが友近だと言うのだ。バラエティ番組の制作に長く携わる放送作家も言う。

「とにかくマネジャーは大変そうですね。現場では芸人というより大女優、大御所歌手の雰囲気を漂わせていますしね。電話はこの時間にかけろとか、言葉使いなんかも厳しい方でした。その上、マネジャーや制作スタッフなどの“身内”以外の人がいる場所では、あえて荷物を自らで持ったりして自分でやっているアピールしている……、計算高い人で単純に嫌な気持ちになることが多い。私は彼女の番組を担当したくないですね」

 一方で、局の上層部や親しいスタッフからは違った声が聞こえた。

「お気に入りのスタッフがいれば、終始ご機嫌なのでレギュラー番組ではうまく回っているのではないないでしょうか。僕自身、何度も一緒に仕事をしていますが、こちらがリスペクトして接すれば、嫌な感じはないですよ。彼女のことが嫌いな視聴者はあまりいませんし、芸人仲間からは慕われています。なんといっても彼女の芸は面白いですからね。プライベートな部分で問題があったとしても、笑わせてくれるので貴重な存在です。また、女性の芸人さんはどうしても“女芸人”とひと括りにされ、男性芸人とは別枠で見られてしまう。そういう世界で戦っているので、どうしても他人に対しても厳しくなっちゃうのかもしれません」(在阪局プロデューサー)

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