■小川紗良は映画監督としても活躍

 世代を問わない人気の高さと事務所側の鉄壁のガードでガッキーの人気は今や不動のものとなっているが、そんな彼女にあやかろうと今、第2、第3の“ガッキー”も登場している。例えば、2018年にネットで注目されて日本でもデビューを果たした中国人のロン・モンロウ(栗子)は現在、日本の事務所と契約して本格的に活動を開始させている。また、最近ではヒラタオフィス所属の小川紗良(23)も“ガッキーそっくりの美少女”として注目を集めている。

「小川さんはNHK連続テレビ小説『まんぷく』でヒロインを務めた安藤サクラの娘役を演じて話題になりました。そんな彼女ですが、実は映画監督としても活動中なんです。すでにいくつか作品を発表しており、早稲田大学在学中に是枝裕和監督のゼミにも参加していたこともあるそうです。東京海上日動あんしん生命のCMに今年出演し、あまりのみずみずしさにすぐに注目を集めました。一方、中国のガッキーことロン・モンロウさんは、もともと中国国営テレビのオーディション番組で優勝して有名になったのですが、そのとき日本でも『ガッキーにそっくり』と火がついて人気になりました。現在、日本での活動はエイベックス・エンタテイメントと契約しています。この前も、今ではガッキーがやらなくなった水着グラビアも披露し、話題になっていました」(エンタメ雑誌編集者)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、とくに今後大いに期待される小川の魅力についてこう分析する。

「映画監督を務めた俳優といえば小栗旬や斎藤工、そしてオダギリジョーなど男性の活躍が目立ちますが、この若さで女優だけでなく監督としても着実にキャリアを積み重ねている彼女には新しい時代の息吹を感じますね。メディアはとかく『ポスト○○』という視点でニューカマーを取り上げがちですが、きっとそんなレッテルなどに縛られない幅広い活躍を見せてくれることでしょう。一方で、メディアが盛り上げれば盛り上げるほどガッキーのポテンシャルの高さがより一層、際立つことになるわけでもあり、良い意味での相乗効果を生み出すという点では、やはりガッキーは同年代の女優の中でも群を抜いている存在だと言えるでしょうね」

 第2、第3のガッキーが現れる背景には、“本家”の名前を使うことで世間から大きな注目を集めることができるからだ。また、ランキングにたびたび入るのも、取り扱えばランキングのニュースバリューが上がり、主催企業の注目度がアップするからだろう。こうしたブームは“本家”の人気が衰えない限り、しばらく続くだろう。(黒崎さとし)