実売:約43万2000円。撮像素子:有効約6100万画素。大きさ・重さ:約128.9×96.4×77.5ミリ・約665グラム(バッテリーとメモリーカードを含む)。液晶モニター:タッチパネル7.5センチ(3.0型) TFT。144万ドット。チルト式(カメラ背面に対して上約107°、下約41°)
実売:約43万2000円。
撮像素子:有効約6100万画素。
大きさ・重さ:約128.9×96.4×77.5ミリ・約665グラム(バッテリーとメモリーカードを含む)。
液晶モニター:タッチパネル7.5センチ(3.0型) TFT。144万ドット。チルト式(カメラ背面に対して上約107°、下約41°)

 一部でα9次世代機のうわさがまことしやかにささやかれる中で発表されたα次世代機は、高画素機α7R IVだ。α7R III(2017年11月に発売)から実質2年に満たないこのサイクルは正直短く感じるが、αは新世代の登場でも前モデルは継続販売が基本スタイル。高画素機Rの選択肢はこの新生7R IV/7R III/7R IIの3機種になる。

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 気になる第4世代進化点の目玉は新規開発の裏面照射型CMOSセンサーと、やはり新規開発の画像処理エンジンBIONZ XをフロントエンドLSIと組み合わせることで圧倒的な画像処理性能と画質向上を遂げたことになる。いわゆる35ミリ判フルサイズではミラーレス機/一眼レフ機を問わず最大画素機のトップに躍り出る有効画素数約6100万画素で、しかも連続撮影性能はα7R IIIと同様の約10コマ/秒を維持している。

 そしてさらなる高画素記録モードとして、画素をずらしながら撮影した複数カットをもとにするピクセルシフトマルチ撮影では最大2億4080万画素というとてつもない高画素データが生成可能になった。α7R IIIでは4枚撮影して最大1億6960万画素だったが、α7R IVでは16枚撮影する。ただし、合成にパソコンで専用ソフトを使うのは変わらない。

 AFの快適性ではファストハイブリッドAFの測距点を399点から567点に増強し、画面の74%の範囲をカバーする。リアルタイムトラッキングAFの実装と、α9などで評価の高かった左右切り替え可能なリアルタイム瞳AFは動画撮影時にも対応する。

 グリップ形状やシャッターボタンの角度など、操作系の形状やレイアウトも見直された。動体撮影時の操作性や被写体追従性の向上につながり、単に高画素数の追求ではなく幅広い撮影ジャンルのシャッターチャンスに対応できるポテンシャルの高さを期待させる内容だ。

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35ミリ判フルサイズ高画素機でも、スポーツ写真を撮りたい