身体能力はアスリート界最強? ラグビーW杯で絶対観たい「怪物選手」

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 9月に開幕するラグビーワールドカップ2019では、規格外の体格や類い希な身体能力を持った選手が日本に集まってくる。チームの戦いだけでなく、そんな怪物たちのプレーを目撃するのもワールドカップの大きな楽しみだ。

 ラグビーはボールゲームであると同時に、生身の身体と身体のぶつかり合いを前提とした格闘技でもある。ラグビーのそんな魅力を体現しているのが、相手選手のタックルを豪快に跳ね飛ばして突進する「ビースト(野獣)」たちだ。南アフリカ代表スプリングボクスのプロップ、テンダイ・ムタワリラ(Tendai Mtawarira)はニックネームがそのものずばりの「ビースト」。協会の選手名鑑にもそう記載されている。身長188センチ、体重120キロの巨漢だが、走力も抜群。彼がボールを持って走ると観客が一斉に「ビーーースト」と地鳴りのように応援するのが定番となっている。

 ある試合でキックオフのボールを捕るためにチームメイトを両腕で持ち上げたところ、その選手がバランスを崩して頭から地面に落ちそうになったため、そのまま110キロを超える仲間を丸太のような両腕で支え続けたこともある脅威のパワー。しかし、2008年に初めてテストマッチに出場した後に記者から喜びを誰に伝えたいかと聞かれ、「ママだよ」と消え入るような小さな声で答えるような、実は「気は優しくて力持ち」タイプ。昨秋の欧州遠征メンバーからは外れたが、もし、ワールドカップ2019代表に選ばれれば、本番前の9月6日に熊谷ラグビー場で日本代表と対戦する可能性も。元祖「ビースト」をぜひ日本で見てみたい。

 一方、バックスにも規格外のサイズで迫力溢れるプレーをみせる選手がいる。フランス代表のセンター、マチュー・バスタロー(Mathieu Bastareaud)。身長は183センチと日本代表の同ポジションと比べても決して大きくはないが、体重はなんと120キロ。遠目にはプロップに見えるたくましい体型で突進し、「子サイ」とも「戦車」とも呼ばれる。ドレッドヘアーも相まって個性抜群の人気選手だ。今年の6カ国対抗のフランス代表にも選ばれているバスタローだが、初戦のウェールズ代表戦では23人のメンバーから外れたことがニュースとなった。入れ替わるように、この試合で代表デビューを果たしたのが弱冠19歳のセンター、ロマン・ンタマック。昨年、U20フランス代表の司令塔として世界一に輝いているが、シニアの代表の中ではまだまだ子ども。しかし、ここから怪物へと成長できるだけの血をひいている。父親は1990年代にフランス代表として活躍したエミール・ンタマックだからだ。今年のワールドカップでは、フランス代表の新たなスター選手の誕生に立ち会うことになるかも知れない。


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日本の対戦相手にも「怪物」

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