森保ジャパンに「新たな攻撃オプション」 時を経て開通した”青赤ライン”【河治良幸】 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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森保ジャパンに「新たな攻撃オプション」 時を経て開通した”青赤ライン”【河治良幸】

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サッカー日本代表の武藤嘉紀(左)と室屋成(右)(写真:getty Images)

サッカー日本代表の武藤嘉紀(左)と室屋成(右)(写真:getty Images)

 武藤にとっては2015年の10月13日にアウェーで行われたイラン戦で本田圭佑のクロスにヘッドで合わせたゴール以来の代表ゴールとなった。「何ていうのかな、やっぱり代表に入ると点が取れないことがずっと長く続いていて、自分自身も少し悩んだ時期もあった」という武藤にとって吹っ切れる一撃となった。

 現在はプレミアリーグのニューカッスルに在籍する武藤だが、FC東京U-18から慶應大学に進み、そこからFC東京の特別指定選手となり正式契約に繋げた。そして武藤がドイツのマインツに移籍した2015年に明治大学からFC東京の特別指定選手となったのが当時大学3年の室屋だった。

 室屋が初めてFC東京の練習に参加したのが4月28日で、武藤のマインツ移籍が発表されたのが5月30日と本当にわずかな期間しかかぶっていないが、武藤は同じように大学在籍時から特別指定でFC東京にやってきた室屋のことを気にかけていたようだ。その2人がA代表で再会し、貴重なゴールに結びつけた。

 室屋はクラブの先輩である武藤のゴールをアシストできたことについて「FC東京のサポーターとかも喜んでくれてると思いますし、僕たちでそういうことができたのは嬉しいですけど。とにかくチームが勝てたことが全てかなと思います」と語る。

 “サブ組”で臨んだ試合に勝利したことにより、誰が出ても勝利に貢献できるという雰囲気をチームに呼び込むことができた。ここから負けたら終わりの決勝トーナメントに入って行くが、決勝まで続く戦いの中で“青赤ライン”がチームの勝利を呼び込むシーンが訪れるかもしれない。(文・河治良幸)

●プロフィール
河治良幸
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを担当。著書は『サッカー番狂わせ完全読本 ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)、『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)など。Jリーグから欧州リーグ、代表戦まで、プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHKスペシャル『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の"天才能"」に監修として参加。8月21日に『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)を刊行。


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