雲泥の差…「金満補強」で方針が見えない巨人、「巧みな補強」を進める日本ハム【西尾典文】

2018/12/13 16:00

 例年以上に大物選手の移籍が多く、活発な印象の強いプロ野球のストーブリーグ。今年もその中心となっているのはやはり巨人だ。チームワーストタイとなる4年連続で優勝を逃して、今オフは積極的な補強に動いている。中でも大きな補強と言えるのが、フリーエージェント(以下FA)の目玉である丸佳浩の獲得だろう。今年巨人の外野陣の中で規定打席に到達したのは亀井善行のみ。センターのスタメン出場試合数は陽岱鋼が56試合、重信慎之介が38試合、長野久義が36試合、立岡宗一郎が8試合、中井大介が5試合と固定することができておらず(中井はオフに退団)、ここに丸が入ることによってセンターラインの安定感はぐっと増すことになる。また打順も1番坂本勇人、3番丸、4番岡本和真という並びが固定されると他球団からは大きな脅威となるだろう。
 
 しかし、丸以外の補強については、はっきり言って巨人ファンでも首をかしげたくなるようなものだった。まずFAでもう一人獲得したのは炭谷銀仁朗だ。2013年と2017年のWBCでも侍ジャパンに選ばれているパ・リーグを代表する捕手だが、西武では森友哉の台頭もあって、出場試合数が大幅に減少しFA移籍に踏み切った。来シーズンで32歳という年齢と安定した守備を見ても、まだ余力は十分残っているように見える。だが、巨人には同じディフェンスタイプの捕手である小林誠司と、強打が持ち味の大城卓三、宇佐見真吾という一軍クラスの捕手が三人揃い、さらに二軍には岸田行倫も控えている。そして岸田、大城は昨年のドラフト2位と3位で獲得した選手である。小林がいるにもかかわらず上位二つの枠を使って社会人から捕手を獲得した指名も大いに疑問だったが、そこに炭谷も加わって捕手の“だぶつき”がさらに増すこととなった。

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