「ある程度自由になるお金を持っていることが前提なので、傾向的には独身の会社員や経営者が多いですが、最近は主婦も増えています。食事やお茶だけであれば男性に払うお手当は1万円程度で、行きつけの美容院を1回我慢するくらいのもの。ホストクラブなんかに比べると格安ですし、何よりも人目を気にしながら店に通う必要がないなど、お手軽感があるのも大きい。自宅でスマホをイジリながらサイトやアプリなんかで簡単に好みの男性を探すことができ、いざ会うとなったら自分の都合の良い時間帯や場所を指定できますからね」

 こうした気軽さも手伝って、サイトやアプリができた最近では"ママ活主婦"も増えているという。

「はじめはひやかし程度にサイトやアプリを物色しているだけだったのが、いつの間にかハマッて、リピーターになるというパターンが多いと聞きます。感覚的には、若いイケメン男性相手に性欲を満たすというよりは、食事をしたり、お茶をしたりしながら非日常の時間を楽しんで癒されたり、年下の若い男性の相談に乗ってあげたり、頼られることで、普段の生活では得難い自己承認欲求を満たしたいという思いもあるようです。男性の夢をサポートするという意味では、ブレーク前の男性アイドルやバンドマン、お笑い芸人なんかを応援する感覚に近いのかもしれません」(同編集者)

 一方、「ママ活」に励む男性はどんな人物なのか。

「ホストやボーイズクラブなどの水商売経験者もいれば、学生、役者やミュージシャンの卵、フリーターなどさまざまです。サイトやアプリが登場したことで、かなり門戸が解放された観はあります。あと、これは『パパ活』にも共通しているのですが、春休みや夏休みなどになるとサイトやアプリの利用者が増える傾向にあります。こうした現象を加味すると、やはり学生が多いということになるでしょう」(前出のライター)

 一方、「パパ活」市場も衰えることなく、盛況だ。インターネット上には女性と"パパ"を仲介するさまざまな専用サイトやアプリが乱立し、男性会員の中にはプロフィールの写真欄に自身が所有する高級外車やヨットなどを掲載したり、サイトを通じて年収証明を行う者も。

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