距離にすると約1000kmを、真夏の中、自転車で走破していた樋田容疑者。

 かつて樋田容疑者と同じ刑務所にいた仲間はこう話す。

「自由の効かない刑務所では旅の本が人気。樋田容疑者もよく借りて読んでいた。道の駅で万引きとは、さすがだと思った。道の駅はコンビニよりずっと広くて、田舎にあり監視の目もゆるい。商品の点数もコンビニよりたくさんあり、万引きしやすいところ。真夏に自転車でこんなに走ったのは、すごいが、刑務所の運動会でもリレーなどに選ばれ走って1位とかだった。普段から運動の時間には腕立て伏せ、スクワットと鍛えていた。『いざという時は警察から逃げるためや』と笑っていたのを覚えている」

 樋田容疑者の口から逃走劇の全貌が語られる日は来るのだろうか。(今西憲之)

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