中日岩瀬、前人未到の1000試合登板へ 「ズッコケ投法」「唯一の先発勝利」…忘れがたき“鉄腕の歴史” (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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中日岩瀬、前人未到の1000試合登板へ 「ズッコケ投法」「唯一の先発勝利」…忘れがたき“鉄腕の歴史”

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久保田龍雄dot.
中日・岩瀬仁紀 (c)朝日新聞社

中日・岩瀬仁紀 (c)朝日新聞社

 中日の岩瀬仁紀投手が前人未到の1000試合登板に王手をかけている。そこで今回は、「プロ野球B級ニュース事件簿」シリーズ(日刊スポーツ出版)の著者であるライターの久保田龍雄氏に、“史上最強のリリーフエース”にまつわる“B級ニュース”を振り返ってもらった。

*  *  *

 岩瀬仁紀のプロ野球史上初の大記録400セーブは、スッテンコロリンとこけながら投げた“魔球”によって達成された。

 2014年7月26日の巨人戦(ナゴヤドーム)、7対4とリードした中日は9回、通算400セーブに王手をかけた岩瀬をマウンドに送った。

 地元ファンの大声援を受けて、岩瀬は片岡治大を中飛、亀井善行を三振に打ち取り、簡単に2死。ところが、前人未到の金字塔まであと1人というところで、記録を意識したのか、長野久義、アンダーソン、坂本勇人に3連打を浴び、2点差に迫られてなおも2死二、三塁のピンチ。次打者・阿部慎之助に一打出れば同点である。

 そんなピンチのなか、岩瀬はカウント1-2からの4球目、スライダーを投げた瞬間、バランスを崩し、思わずマウンドでこけてしまった。

 しかし、予想だにしなかった“ズッコケ投法”に面食らったのか、阿部は、なんと空振りの三振……。「魔球が来た。相手がひっくり返ったと思ったら、自分もひっくり返ってしまった」と悔しがった。

 この瞬間、ケガの功名が後押しした通算400セーブが達成された。岩瀬は「ツーアウト取るまでは良かったんですけど、(最後は)こけちゃいました。(苦しみながらの達成は)自分らしいなと思います」と照れ笑い。

 ウイニングボールをキャッチした谷繁元信兼任監督も「ずっと残る映像なので、カッコ悪いと思いながら『おめでとう』と言いました」と苦笑した。

 プロ野球史上最多の通算950試合目のマウンドとなった17年8月6日の巨人戦(東京ドーム)では、坂本の中飛で飛び出した一塁走者・重信慎之介が二塁ベースを踏み忘れて帰塁したことから、マウンドから二塁にボールを転送する“珍ゲームセット”で、自らが持っていたリーグ最年長セーブ記録を42歳9カ月(当時)に更新している。

 “史上最強のリリーフエース”は、これまで公式戦で1度だけ先発のマウンドに上がっている。それは、プロ2年目、00年10月8日の広島戦(広島)である。



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