ゴキゲンかどうかが大切? AIにはない人間だけの特性とは (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

ゴキゲンかどうかが大切? AIにはない人間だけの特性とは

このエントリーをはてなブックマークに追加

辻秀一(つじ・しゅういち)/1961年生まれ。スポーツドクター、株式会社エミネクロス代表。応用スポーツ心理学をベースにしたメンタルトレーニング「辻メソッド」は、一流スポーツ選手やトップビジネスパーソンに熱い支持を受けている。37万部突破の「スラムダンク勝利学」(集英社インターナショナル)』など多数の著書がある。最新刊は「先生、ウジウジ・イライラから一瞬で立ち直る方法を教えてください!」(朝日新聞出版)

辻秀一(つじ・しゅういち)/1961年生まれ。スポーツドクター、株式会社エミネクロス代表。応用スポーツ心理学をベースにしたメンタルトレーニング「辻メソッド」は、一流スポーツ選手やトップビジネスパーソンに熱い支持を受けている。37万部突破の「スラムダンク勝利学」(集英社インターナショナル)』など多数の著書がある。最新刊は「先生、ウジウジ・イライラから一瞬で立ち直る方法を教えてください!」(朝日新聞出版)

 では、そもそも、AIにはない人間だけの特性とは何でしょうか? AIはあくまでも機械です。機械は、最初に一定のデータを与えられれば独自に学習することができますが、データから自由なところで柔軟にモノを考えるということはできません。また、機械である以上、膨大なデータを学習することで「人間同士のコミュニケーション」を「模倣」することはできても、本当に相手を思いやったり、気持ちを分かち合ったりすることはできません。いつかAIが人間と同等の意思や感情をもつようになるかもしれませんが、そうだとしても、ずっとずっと先の話でしょう。

 つまり当分の間は、無から有を生み出すような「自由で柔軟な想像力・創造力」、そして温かい血の通ったコミュニケーションを可能にする「優しさ・愛情」こそが、「AIにはない人間だけの特性」といえるのです。AIが進化・普及しても、こうした人間の特性、いうなれば「本当の人間らしさ」を開花させれば、私たちは何も恐れずに、真に自分らしく幸せに生きていける。私はそう考えています。

 そこで大きなカギとなるのが、「心を整える技術」です。そのためには、“いつも自由でありたい”“いつも朗らかでありたい”など、「人間としてどうありたいか」を自分の中にしっかりと持つこと。そして、その理想に対して今ゴキゲンなのか、不機嫌なのかに気づき、不機嫌であればそこからいち早く立ち直る練習を繰り返すことです。自分の好きなこと、楽しいことを思い浮かべ、不機嫌から立ち直るのもいいでしょう。

 少しご自身を振り返ってみてください。ネガティブ感情を引きずっていると思考力まで低下し、いいアイデアも生まれにくくなります。また、ネガティブ感情に支配されているときは、人に優しくできるような心の余裕をもてないものです。

 人間、生きていれば、たびたびネガティブ感情に襲われます。それは「感情」というものを生み出す人間の脳の機能からしても仕方のないことです。ただ、そこからサッと立ち直り、「ゴキゲン」でいられる人こそが、「自由で柔軟な想像力・創造力」と「優しさ・愛情」という「本当の人間らしさ」を存分に発揮し、パフォーマンス力の高い人生を歩んでいけるのです。

 そんな「ベストパフォーマンスができる心の状態」――「『本当の人間らしさ』が花開くゴキゲン状態」の快感を、ぜひもっと多くの人に味わっていただきたいと思います。感情も心も自分のものであり、大人になった自分のキゲンをとることができるのは自分だけ。自分を「ゴキゲン」に保つ習慣を身につけることで、みなさんの「本当の人間らしさ」も、いずれ大きく花開いていくでしょう。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい