下痢のウンチは刺激があるので、すぐにオムツを替えてあげないとかぶれてしまうのだ。
午後に予定していた打ち合わせをキャンセルして、この日は1日中チビにつきっきりで格闘した。
再び熱が上がることはなく、病状は落ち着いていった。
翌日曜には、水状のウンチが泥状になり、だんだん形になってきた。
おかゆ、うどんを与えながら様子見。
私も、少し食事が取れるようになった。
食べるとお腹が痛み出すし、トイレに入るとチビが泣くので食べられなかったのだ。
木曜日の午後の発熱から、この日曜までの3日半、ウイルスとの闘いに費やした。
病気やケガなど、ほんのちょっとした症状で、母の視界はどんより灰色に染まってしまうものだ。
不安になり、自分を責め、何も手につかなくなる。
「心配」という重石に他のすべてのモチベーションは押しつぶされて、ぺちゃんこになる。
でも、改善の徴候が見られれば、一気に晴れ渡る。
安心して自信を取り戻し、仕事のモチベーションも取り戻す。
旦那にご飯を作るモチベーションもだ。
もう小刻みにそれを繰り返している。
チビが元気に食べて寝て笑ってくれることが、どれだけママの世界を幸せにしてくれているかを再認識させられる。
チビが育って行くにつれ、こういった心配は減るのだろうか?
それとも他の心配事が増えて行くのだろうか。
鬼ですら、強い(素材の)パンツを穿いて身を守るのだから、チビがいつか母の手を離れて巣立つその日までに、たくさんの鎧を着せてあげなきゃね、と思う。
知識や忍耐、愛情や思いやり。
そんなたくさんの鎧。
とりあえず母にも、鉄のハートと、ウイルスにやられない鉄の腸が必要です。(ちなみに父にも必要です)
チビが無事快方に向かい保育園に復帰した一方で、1階と2階のトイレにそれぞれ籠り、携帯で会話していた父と母なのでした。