CM収録の日は梅雨の合間の晴天。参加者は自主練の成果を存分に発揮した(写真・木村和敬/ブロウアップ) 【関連動画】「ポカリガチダンスFES」篇 60秒 https://youtu.be/-NBlnOVlhtc
CM収録の日は梅雨の合間の晴天。参加者は自主練の成果を存分に発揮した(写真・木村和敬/ブロウアップ) 【関連動画】「ポカリガチダンスFES」篇 60秒 https://youtu.be/-NBlnOVlhtc
ステージ上でダンスを踊った「隊長」の1人、福田真愛さん(高校2年)(写真・木村和敬/ブロウアップ)
ステージ上でダンスを踊った「隊長」の1人、福田真愛さん(高校2年)(写真・木村和敬/ブロウアップ)

 4348人の中高生が、一斉に同じ振り付けで踊りきる。ギネス世界記録 に挑戦した「ポカリスエット」のコマーシャルが6日から放映される。収録の様子と、CM制作の背景を取材した。

【写真・動画】キレッキレのダンスで周囲を驚かせた中高生たちはこちら

*  *  *

「自分はきっと!!」「 想像以上だ!!!」

 梅雨入り直後にもかかわらず晴れ渡り、最高気温30度近くまで上昇した6月9日。東京都立川市の国営昭和記念公園「みんなの原っぱ」に、気温に負けないほどの熱いコール&レスポンスが響き渡った。
 
 この日開かれたイベントは「ポカリガチダンスFES」。首都圏だけではなく北は北海道から南は沖縄まで全国から4000人以上の中高生たちが集まり、ポカリスエットのCM撮影に挑んだ。事前にYouTubeに公開されていたオリジナルの振り付けのダンスを、全員ぴったり合わせて踊りきることをめざし、CMが放送された段階で「TVコマーシャル向けに同時に踊った最多人数」として認定されるという「ギネス世界記録挑戦」のイベントでもある。

 イベントへの参加はWEB上で公募した。ポカリスエットのCMに出られるとはいえ、映るのは一瞬かもしれない。会場ではポカリスエットやカロリーメイトは十分に用意されていたが、交通費は出ないし、参加のためには保護者の同意書も必要だ。告知期間も限られていたことから、イベントを企画した大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部宣伝部の上野隆信課長は「ギネス世界記録を達成できるような参加者が集まるか、当日まで不安でした」とうちあける。

 ところがふたを開けてみると、事前に参加申請した人の9割以上がフェスに参加。炎天下の午前10時から、本番にむけ練習をはじめた若者たちのまなざしは真剣そのもので、しっかりと自主練を重ねてきたことが分かるキレと熱量のあるダンスが見られた。ギネス世界記録樹立のためには、同じ振り付けでシンクロしたダンスを最低1分間踊る必要がある。午後3時頃から行ったチャレンジはギネス世界記録公式認定員のチェックを一発でクリア。2198人の目標数値を大幅に上回る記録を打ち立てた。イベントの締めくくりはポカリスエットのCMキャラクター、八木莉可子さんがキャッチコピーの「自分は、きっと想像以上だ。」を参加者とコール&レスポンス。「ダンス隊長」としてステージ上で踊った群馬県の福田真愛さん(高校2年)は、「友だちと2人で応募しました。昼休みにダンスを練習してきて、絆が深まったと思います。今日は1日で『青春した』感じでした!」と笑顔で語った。
 

著者プロフィールを見る
福井洋平

福井洋平

2001年朝日新聞社に入社。週刊朝日、青森総局、AERA、AERAムック教育、ジュニア編集部などを経て2023年「あさがくナビ」編集長に就任。「就活ニュースペーパー」で就活生の役に立つ情報を発信中。

福井洋平の記事一覧はこちら
次のページ