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「ダサかっこいい」DA PUMPがサッシ―、渡辺直美に与えた影響

連載「道理で笑える ラリー遠田」

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ISSA (c)朝日新聞社

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 DA PUMPの3年半ぶりの新曲「U.S.A.」が話題になっている。ミュージックビデオがYouTubeで公開されると、「ダサいけどクセになる」などと評判を呼び、ネット上の口コミを通じてどんどん拡散していった。

 6月28日現在で動画の再生回数は1400万回を突破している。指原莉乃、渡辺直美、オリエンタルラジオの中田敦彦など、芸能人の間でも大反響を巻き起こしている。

 DA PUMPと言えば、1990年代後半から2000年代前半にヒット曲を連発していた人気グループである。その後もメンバーの入れ替えや活動休止期間などを経て、地道に活動を続けていた。今回の新曲で改めてその存在感を世間にアピールする形となった。彼らの新曲「U.S.A.」はなぜこんなに話題になったのだろうか。その謎を解く鍵は、この楽曲について語られるときにしばしば使われる「ダサかっこいい」というキーワードにある。

「ダサかっこいい」とは「ダサいけどかっこいい」ということ。「ダサい」と「かっこいい」の両方の要素があるものだけが「ダサかっこいい」と言われる。相反する要素を併せ持っているからこそ、「U.S.A.」は何度も聴きたくなる中毒性のある楽曲となった。

 上っても上っても上りきれない階段を描いた「だまし絵」のように、「ダサい」と「かっこいい」を1つの楽曲で両立させていると、人間の脳はそこに矛盾を感じる。単にかっこいいだけのものやダサいだけのものは、理解可能なものとしてマニュアル通りに処理されてしまうのに対して、ダサかっこいいものを目の当たりにすると人は戸惑いを覚える。そして、そこに新しい解釈を加えることで矛盾を乗り越えようとする。

 すなわち、ダサかっこいいを「かっこいい」方面に寄せて「超かっこいい」と感じるか、「ダサい」方面に寄せて「超ダサい(笑える)」と感じるか、どちらかに分かれることになるのだ。どちらにしても、結果的にこの楽曲は聴き手にとてつもない衝撃を与える。


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