高島屋で1体12万強のレア人形買い占め騒動 中国転売も「規制難しい」と専門家 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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高島屋で1体12万強のレア人形買い占め騒動 中国転売も「規制難しい」と専門家

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福井しほdot.

話題のロリーナ。大きな瞳と尖った口もとが特徴的。白いブラウスに赤いスカートが目を引くデザインだ

話題のロリーナ。大きな瞳と尖った口もとが特徴的。白いブラウスに赤いスカートが目を引くデザインだ

鑑定士の池田久美さん。「ドールは愛好家たちにとって単なる人形ではない」という

鑑定士の池田久美さん。「ドールは愛好家たちにとって単なる人形ではない」という

 京都高島屋(京都・下京区)で3月末、1人2体までの先着100体で予約購入を受け付けた女の子の人形をたった1人の男性がすべて購入した、いわゆる“人形買い占め”騒動。販売当日、先頭から並んだ50人が2体分ずつ整理券を入手し、会計のタイミングで1人の男性が整理券をすべて回収してまとめて支払ったことが問題となった。

【写真】「ドールは愛好家たちにとって単なる人形ではない」と鑑定士の池田久美さん

 驚くのは、その価格だ。なんとこの人形、1体あたり12万4200円(税込み)。つまり、男性1人で約1240万円も支払ったことになる。その後、中国の通販サイトにこの人形らしき商品が掲載されていることが判明し、ネット上では怒りの声が続出。販売方法なども含めて物議を醸している。

■有名画家のイラストが「レア度」を高める

 そもそも、この女の子人形の「正体」は、フィギュアメーカーのボークス社が手がける「ロリーナ」で、同社が発売する「スーパードルフィー」(SD)という人気シリーズの一つだ。球体関節によって手首などをなめらかに動かせるので、細やかでしなやかな仕草を再現できることが人気の秘訣だ。

 加えて今回発売されたロリーナは、昭和20年代に雑誌「それいゆ」「ひまわり」を創刊し一世を風靡した人気画家でファッションデザイナーの故・中原淳一のイラストを再現した限定モデル。いまの若い世代から見てもガーリーでレトロな独特のタッチは、当時の世代ならずとも幅広い人気を集めている。ゆえに、京都高島屋での「限定100体」モデルは発売前から大きな注目を集め、開店前からおよそ200人が並ぶ人気ぶりを見せたが、結果は冒頭の買い占め騒動に至った。

 京都高島屋がアナウンスした「1人2体、先着100体」のルールには反していないが、当初から「転売目的では」という疑念の声もあがっていた。後日、中国のある通販サイトには「京都高島屋限定」として、ロリーナらしき人形の販売情報が掲載。価格は約15万円で販売されていた。

 これを受け、高島屋は東京・日本橋で5月に販売する同人形の販売方法変更に踏み切った。購入方法を「先着受付」から「予約抽選制」に、また、支払いも「事前入金」ではなく「代金引き換え」になった。購入可能数も1人2体から1体へ減数。同一住所への配送も1体のみとした。「京都での出来事を真摯に受け止めた」と日本橋高島屋の広報担当者は説明するが、「小売店の立場からは転売を禁じることは難しい」と厳しい現状も吐露する。今後、限定品などを販売する際は金額・個数・販売期間に応じながら、その都度最適だと思われる販売方法を検討するとしている。



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