「声明文の内容についても、概ね以前から耳にしていた話のとおりです。一部では森さんの役員報酬が1億円にも及ぶと報じられていますが、もっと高い金額と聞いていましたけどね。声明文ではマネジャーの給料の高さにも触れていますが、入社10年にも満たないで年収1000万円を超えるスタッフもいるという話ですし。芸能事務所はおしなべて社員の給料が安い会社が多いので、『オフィス北野』の社員の破格の給料は以前から業界内でも噂になっていました」

 一方で、“声明文”でも言及されている所属タレントの給与の低さについては、「さすがに個々のタレントさんの給与に関しては分かりませんが、まだそれほど仕事のない若手にはたけしさんがポケットマネーで“お小遣い”をあげていました。それだけに『彼らはたけしさんが独立した後、どうなるんだろう?』と心配する声もあがっていましたね」(前出のスタッフ)

 そのうえで、こう語る。

「結局、『オフィス北野』のスタッフは新人の発掘や育成にもあまり力を入れず、ずっとたけしさんにおんぶにだっこで来たツケが回って来たという印象です」
 とはいえ、気になるのは何故このタイミングでたけしの独立や“お家騒動”が勃発したかという点だが…。

「『軍団』の方たちは、ずっと以前から『オフィス北野』のやり方に不信感を抱いていたものの、御世話になっているたけしさんに意見できる立場ではないし、何よりも心配をかけたくなかったんでしょう。ただ、交際を取り沙汰されている愛人に関しては、たけしさんと上下関係があるわけでもなく、ハッキリと物を言う性格の方のようなので、『何故そんなに働いているのに会社が赤字なの?』、『会社、おかしくない?』といった趣旨の発言をしたという話です。別に“洗脳”しているわけではなく、単純に頭に浮かんだ疑問をたけしさんにぶつけただけなんでしょうけど」(同スタッフ)

 人気映画「アウトレイジ」シリーズのストーリーのごとく、混迷を極めるたけしの独立および「オフィス北野」の“お家騒動”だが、果たしてどのような結末を迎えるのだろうか。(平田昇二)