【4位】西武

昨季後半戦の快進撃で2位、4年ぶりのAクラスとなった西武。今季は昨季以上の成果を求めたいところだが、ここに来て不安要素の方が多くなってきた。当初から野上亮磨、牧田和久の二人が抜けたダメージが心配だったが、春季キャンプ、オープン戦でその穴埋めにメドが立ったとは言い難い。エースの菊池雄星は万全で、十亀剣も順調だが、カスティーヨ、ワグナーの新助っ人が期待を裏切れば、優勝争いは難しくなる。そして正月の段階での3位予想から4位としたのは、新4番の山川穂高のオープン戦での打率.136(59打数8安打)の不振があったから。山川以外にも、秋山翔吾、浅村栄斗、中村剛也、メヒア、外崎修汰と実力者が揃う強力打線ではあるが、昨季快進撃の立役者が不振のままでは威力も半減しないかと心配だ。

【5位】ロッテ

井口資仁新監督の下で新たなスタートを切ったロッテ。涌井秀章の残留が心強く、石川歩も復調気配。二木康太、唐川侑己、西野勇士、佐々木千隼、酒居知史に新外国人のボルシンガーを加えた先発陣はチームのストロングポイントになる。だが、課題である得点力不足の解消はどうか。新外国人のドミンゲスが大きな期待を背負っていたが、オープン戦では打率.158(19打数3安打)と低迷。ルーキーの藤岡裕大がスタメンに食い込みそうだが、その他の主力陣には故障者が続出しており、ベストオーダーを組めない状況で開幕を迎えることになりそう。新指揮官の手腕には期待だが、それだけではAクラス入りは難しい。

【6位】日本ハム

大黒柱の大谷翔平が海を渡り、一つの時代が終わったと言える日本ハム。大谷だけでなく、正捕手の大野奨太、守護神の増井浩俊がFAで他球団へ移籍し、チームを作り直している段階だ。もちろん若手には有望株が多く、西川遥輝、松本剛、近藤健介の上位打線は魅力たっぷり。不振に喘いだ昨季の悔しさを胸にシーズンを迎える中田翔にも期待したいが、いかんせん先発投手陣が未知数。有原航平が故障離脱して開幕不在となったことも大きなマイナス要素。新外国人のマルティネス、ロドリゲスの二人が期待を裏切るようであれば、昨季以上に苦しいシーズンになる。