森友学園問題で国会で証人喚問された佐川宣寿前国税庁長官は、国有地取引そのものに安倍晋三首相や妻の昭恵氏の影響があったかという質問に「一切、総理や総理夫人の影響があったとは私はまったく考えていません」と否定。公文書の書き換えの経緯については「刑事訴追の恐れがあるので控えさせていただきたい」と繰り返した。お笑い芸人のカンニング竹山さんは、”忖度”は「芸能界でも意外と身近にある」という。
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佐川さんは証人喚問でも何も言わないだろうなと思っていたんですよ。野党も大したこと追及できないだろうし。森友問題に野党が言っているような筋書きがあるなら、それは不正だから追及しないといけないんだけど、でも野党はその先の政権交代とか、そればっかり考えている気がするんですよね。森友は一つのきっかけに過ぎないというか……。この証人喚問でチャンチャンになることが一番怖いですよね。
安倍政権になってから世の中の意見が極端に二分されることが多いなと思います。特に、ここ3週間ぐらいの森友問題がそう。みんなが同じ意見っていうのも怖いことだけど、専門家も含めてこんなにハッキリ分かれることってこれまであったかな。いまはインターネットがあるから特に感じるのかもしれないけど、安倍内閣支持派とそうじゃない派で、どちらも「これが真実だ」「これが正義だ」と言うんですよね。
自分の主張に都合のいい報道があると、ほれ見たことかと専門家も言うし、一般の人のツイッターでも政治家の誰々がここでこう言ったとか投稿がすげえ多くて、なにこれっていうぐらい。ネットのニュースもラジオのニュースを聞いていても、まあ二分してる。どっちの主張もわかるし、どっちか決めなきゃいけないんだろうけど、どっちが正しいのか、ごちゃっとしててわかりにくくなっている。
でも世間の多くの人は、中道でしょ。政権に対して支持・不支持よりも、純粋に「本当はどうだったのか知りたい」って考えているんじゃないですか。