天津木村=2009年撮影 復活も「あると思います」(C)朝日新聞社
天津木村=2009年撮影 復活も「あると思います」(C)朝日新聞社

 お笑い芸人のクマムシが3月9日深夜に放送された「ぷっすま」(テレビ朝日系)に出演した。最近テレビで見かけなくなってしまった理由を自己分析し、MCのユースケ・サンタマリアや草彅剛らの笑いを誘った。

 2015年に歌ネタで大ブレイクを果たしたクマムシ。同年「あったかいんだからぁ♪」でCDデビューし、第57回日本レコード大賞特別賞、日本有線話題賞などを受賞。作詞作曲を担当した長谷川俊輔(32)は「CDの売り上げは約15万枚、累計約40万ダウンロードされた」と語り、印税と給料を合わせて「最高月収は800万円」だったことも告白した。

 そんな大人気だった彼らのテレビ露出がめっきり減ってしまったのはどうしてなのだろうか。

「『ぷっすま』で長谷川は『アーティスト気取りになっていたから』と自己分析していましたね。あれだけのヒット曲を作れたのだから、才能があるんじゃないかと思っていたそうです。そして、笑いより高音を出すことを求めてボイストレーニングに通ったり、ギターを持って浜辺で曲作りをしていたこともあるとか。相方の佐藤大樹(29)が『たまたま売れたのに自分たちの実力を過信しすぎてしまって』と当時を回顧すると、スタジオにいたオアシズの大久保佳代子に『おまえは何もやってない』とすかさず突っ込まれ、スタジオには笑いが起こっていました。新ネタ『損々SONG』を披露したのですが、『おもしろい』『癖になる』と予想外にも共演者たちにウケていました。もしかしたら再ブレイクもあるかもしれませんね」(民放バラエティー制作スタッフ)

 歌ネタといえば、詩吟に下ネタを交えた「エロ詩吟」で一世を風靡した天津の木村(木村卓寛=41)も、テレビからは姿を消してしまった芸人のひとりだ。

「独特の詩吟リズムと『あると思います!』の決め台詞で、2009年前後に人気を博した木村。人気絶頂のときは2~3カ月は休みがなく、1日20~30の詩吟を披露することも当たり前だったそうです。売れ始めると、どの番組(舞台)でどんなネタをチョイスすればいいのかわからなくなったそうで、悩み始めると同時にテレビの露出が激減してしまったと本人は語っていました。テレビでは顔を見なくなった木村ですが、現在は芸人の仕事に加え、ロケバスの運転手をしています。『満点☆青空レストラン』や『行列のできる法律相談所』(ともに日本テレビ系)など人気番組のロケを担当する“高視聴率ドライバー”だそうで、先日ついにロケバスの収入が芸人の収入を超えたとバラエティー番組で話していました。また一時期、1時間1000円で自分を貸す『おっさんレンタル』に登録し、アルバイトをしていたそうです」(同)

 テレビ出演が減ると収入も激減というイメージがあるが、露出が減っても高給をキープしている芸人もいる。それが「冷やし中華はじめました」でブレイクしたAMEMIYA(39)だ。

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AMEMIYAは企業から人気?