「局アナ企画は、就活生へのアピールもあると思いますが、実際には、局アナになかなかタレント性のある人材がいない。TBSは特徴的で、田中みな実(31)が辞めて、吉田明世アナ(29)も産休に入っており、看板がいない状態です。ただし、こうした中で今人気となっている局アナもいる。日本テレビの水卜麻美アナ(30)やフジテレビの山崎夕貴アナ(30)ですね。局内からは『彼女たちが“局の顔”になる時代が来るなんて……』と苦笑してる声も上がっています。テレビ朝日も、小柄でアニメのキャラクターのような弘中綾香アナ(27)を積極的に起用していて、将来の看板にしたいのでは」(前出のスタッフ)

 こうした流れは、フリーアナウンサーの露出の仕方にも変化をもたらしているかもしれない。元アナウンサーであっても、タレントとして人気が出ているフリーアナも多い。

「元読売テレビの川田裕美アナ(34)のポテンシャルがすごい。そのほか、高橋真麻(36)も、タレントとして安定してますよね。個人的には、東京大学卒業で元NHKの天明麻衣子アナ(28)の“捌き方”に注目しています。また、バラエティー番組でMCの横に並び立たせるなら、局アナを使わないでタレントや女性芸人を起用して、違和感を狙いたいところだと思います。松岡茉優(23)などはこれからも、出演機会が増えていくんじゃないでしょうか。女性アナというカテゴリーがなくなりつつあり、女優や芸人との境界も曖昧になっていきている感じがします」(同)

 視聴率低迷など苦境が続く中で、女子アナにもよりタレント性が求められているようだ。これまでは、「顔がかわいければよい」という声や、「アナウンス能力がないタレント女子アナはけしからん」という声もあったが、今後はよりすべてを兼ね備えたフリーアナウンサーが、生き残っていくかもしれない。(ライター・今市新之助)