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美女軍団の「ほほ笑み外交」の次はパラリンピック 「障害者を追放した」北朝鮮が豹変

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西岡千史dot.#北朝鮮#平昌五輪
「ほほ笑み外交」を繰り広げる金正恩氏の妹・金与正氏=東亜日報提供

「ほほ笑み外交」を繰り広げる金正恩氏の妹・金与正氏=東亜日報提供

若き日の金日成主席の顔写真のように見える仮面で応援する北朝鮮の美女応援団(c)朝日新聞社

若き日の金日成主席の顔写真のように見える仮面で応援する北朝鮮の美女応援団(c)朝日新聞社

 オリンピックは誰のためにあるのか──。北朝鮮が平昌オリンピックを舞台に怒涛の「ほほ笑み外交」を展開して、韓国のみならず日本のテレビも“メディアジャック”している。

【写真】謎の仮面を付けて応援する北朝鮮の美女軍団

 15日には女子大回転の会場に美女応援団が登場し、快晴の中、サングラス姿で北朝鮮の選手を応援した。10日のアイスホッケー女子の会場では、若い頃の金日成主席の顔のように見える写真をプリントしたお面を付けるパフォーマンスを披露。いずれもメディアの話題をさらい、競技よりも美女応援団の行動に注目が集まっている。

 そのほか、金正恩朝鮮労働党委員長の妹である金与正氏の訪韓、三池淵(サムジヨン)管弦楽団による韓国国内の公演チケットに応募が殺到するなど、北朝鮮のメディアジャックは続く。

 韓国政府はそんな北朝鮮に対し、破格の待遇でもてなしている。韓国政府は美女応援団などが高級ホテルに宿泊した費用や食費など計28億6千万ウォン(約2億8千万円)を負担すると発表。北朝鮮への便宜供与は国連安全保障理事会の制裁決議に違反する可能性があるが、韓国政府は宿泊施設などに直接、支払うのであれば制裁違反に当たらないと主張している。戦争危機から一変、金正恩氏の外交戦術に振り回され、選手が中心であるはずのスポーツの祭典が、政治的駆け引きの主戦場と化している。

 その平昌オリンピックも25日に閉会となる。だが、その後も北朝鮮の“対外工作”は続くようだ。

 北朝鮮は、3月9日に開幕する平昌パラリンピックにも2人の選手を派遣する。夏季大会では2012年のロンドンパラリンピックから出場しているが、冬季大会の出場ははじめてだ。オリンピックと同じく、開会式では韓国の選手とともに統一旗で入場行進する予定だ。

 北朝鮮の狙いはどこにあるのか。パラリンピックスポーツを取材するある記者は、こう解説する。

「これまで北朝鮮は、障害者の人権が守られていない国として国際社会から厳しい批判を受けていました。特に、外国人が訪れることが多い平壌では『障害者は存在しない』とされてきて、知的障害者や身体障害者とその家族を、平壌郊外や地方に強制移住させていました。それが近年では障害者の地位向上を国際社会で宣伝するようになり、平昌パラリンピックでも同様のアピールをすると思われます」



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