松坂大輔は低迷する中日、そして名古屋を救えるか? (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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松坂大輔は低迷する中日、そして名古屋を救えるか?

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喜瀬雅則dot.

その集客力にも期待が集まる松坂大輔 (c)朝日新聞社

その集客力にも期待が集まる松坂大輔 (c)朝日新聞社

 松坂大輔の中日入団が決まった翌24日、名古屋市内の球団事務所には、ファンや報道陣からの問い合わせが相次いでいた。

「松坂投手の新しいグッズはいつ出ますか?」

 もちろん、入団決定と同時に、球団側は関連グッズの検討に着手した。2月の沖縄・北谷キャンプに合わせてタオルやキーホルダー、レプリカユニホームなど、数種類でも発売することができれば、経済的効果は大きい。5年連続Bクラスに加え、ナゴヤドームの観客動員数の伸び悩みに苦しむ中日にとっては待望久しい「スター」の到来だ。

 1997年にナゴヤドームが開場。故・星野仙一監督のもと、リーグ制覇を果たした1999年には254万1000人の観客動員を誇ったが、2012年以降は200万人を突破するのがやっと。昨季も201万772人にとどまり、シーズン終盤には空席が目立つ試合も出てきた。かつてはプラチナチケットと言われたナゴヤドームも、チームの低迷とともに人気に陰りが見えている。

 そこには、近年の「スター不在」も大きく影響していると言われている。2006年の高校生ドラフトでは巨人、阪神との競合の末、愛知の地元・愛工大名電の大型内野手・堂上直倫を1位指名したが、プロ11年目の昨季もレギュラーを取り切れていない。2011年のドラフトでオリックス、ヤクルトとの抽選となり、交渉権を勝ち取った東海大甲府のスラッガー・高橋周平も伸び悩んでいる。若き力の育成が遅れ、新陳代謝が進んでいない現状に加え、中日ファンだけでなく、プロ野球ファン全体に「見たい」と思わせるような“客の呼べるスター”が見当たらない。

 そうした現状に、白井文吾オーナーをはじめ、球団首脳が昨年のドラフトで競合覚悟で指名、獲得を熱望していたのは早稲田実業のスラッガー・清宮幸太郎(日本ハム)だった。ただ、指名打者制度のないセ・リーグとあって、守備にやや難のある清宮は現時点では一塁か外野に限られる。三塁にコンバートしても、プロのレベルに達するには数年はかかるだろう。それでも、中日フロントは集客に最も効果が見込める、若きスターの獲得にこだわったのだ。



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