かつて「変人」と呼ばれた小泉純一郎元首相は、今は原発ゼロに訴えて全国を渡り歩いている。一方、「宇宙人」と呼ばれた鳩山さんは、首相時代から「東アジア共同体構想」を掲げ、政治的に複雑な歴史を持つ日本、中国、韓国を含む東アジアの国々との関係改善に力を入れてきた。引退後は政治家として実現できなかったこの構想を実現するために、東奔西走している。

「首相時代につらい思いをさせてしまったのに、今でも沖縄の人たちが私たちに協力してくれるのは本当にありがたいことです。政治家である前に、人として、これからも私は沖縄のために働きたい。横浜の人気の観光施設に『ラーメン博物館』ってありますよね。私は、若者を中心にした民間のエネルギーで、いつか沖縄に『アジア麺ロード博物館』ができればいいなと思っているんです」

「アジアの麺料理を沖縄県内へ」。今度こそ、鳩山さんの夢が実現する日は来るだろうか。(AERA dot.編集部・西岡千史)