もちろんガチで健診受けるんだけど、竹山をキャスティングしたってことは「お前メタボだから何か悪い数値が出るだろうな」っていう意味でしょ。寿命ランキングとかだと、必ず下位はゲストの女優さんとか俳優さんで「やったー!健康です」ってなって、上のほうになると僕らのようなお笑い芸人とかバラエティー番組に出るオバサンたちが並んでくる。僕らは「いつ死んでもおかしくない」ぐらいの結果が出たほうが、番組制作してる人にとっては「いいの持ってきたね~」っていう気持ちになるんですよ。「ものすごく健康です」っていう結果だと、もう二度と呼ばれない(笑)

 だから自分の健康維持と仕事の間で、微妙なラインを維持するわけです。個人的に健診に行くときは、お金もかかってるし、自分の健康のことだから、完璧に体を仕上げて行きますよね。朝ご飯も食べてません、水しか飲んでません、って。でも番組の健診は、軽く飯食って行ったり、二日酔いで行ったり、小細工したい気持ちになりますよね。これはなかなか言いにくいことだけど……。バラエティー班の人間が健康番組行くのは難しい問題があるんですよね。

 もちろんテレビタレントとしての意識もあるんだけど、実際に世の中には気をつけなきゃいけない状態の人もいるわけだから、番組を見て「俺も同じような体形だから気を付けよう」とか「動脈硬化は俺もあるから病院に行こう」って思うきっかけになることもあるわけです。

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ベテラン勢の健康維持はやっぱり…