業態別の平均年間給与は、大手行が742万8000円(前年比1.5%減、中央値772万5000円)、地方銀行が632万2000円(同0.7%減、同636万1,000円)、第二地銀は556万8,000円(同0.8%減、同552万2,000円)。

 大手行との差は、地方銀行が110万6,000円(前年117万6000円)、第二地銀は186万円(同192万9000円)、それぞれ低かった。

 ただ、前年に比べて大手行との給与格差は地方銀行が7万円、第二地銀も6万9,000円縮小し、大手行との差はわずかだが縮まった。

■増加額トップあおぞら銀行の14万円増

 一方、最も減少額が大きかったのは南都銀行の56万3000円減(同8.2%減)。以下、神奈川銀行32万9000円減(同5.9%減)、高知銀行32万5000円減(同5.7%減)と続く。

 各行の平均年齢を基にした年代別の平均年間給与トップは、40歳以上が東京スター銀行(平均年齢41.0歳、812万2000円)、39歳以上40歳未満が常陽銀行(同39.4歳、713万5000円)、38歳以上39歳未満が静岡銀行(同38.9歳、763万7000円)、38歳未満が三井住友銀行(同36.2歳、814万8000円)。38歳未満の上位にメガバンク各行が入り、給与上昇ピッチの高さを示した。

■従業員数大手行が3.2%増と突出

 2017年3月期の92行の従業員数合計は24万8982人で、前年より3644人増えた。従業員数は4年連続で前年を上回った。

 大手行が前年比3422人増(3.2%増)に対し、地方銀行は同39人増(0.04%増)、第二地銀も同183人増(0.5%増)と、増加ペースが鈍く、大手行の増加が際立った。

 業態別では、従業員数の増加は大手行5行、地方銀行28行、第二地銀16行の合計49行で、増加行は前年(50行)より1行減少した。

■平均年齢 2年ぶりに上昇

 国内92行の2017年3月期の平均年齢は38.9歳で、前期より0.03歳上昇した。

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