「読んで理解」から「見て理解」に切り替えるのが速読できている状態なのだという(※イメージ写真)
「読んで理解」から「見て理解」に切り替えるのが速読できている状態なのだという(※イメージ写真)

角田和将(つのだ・かずまさ)/Exイントレ協会代表理事。高校時代、国語の偏差値は40台。本を読むことが嫌いだったが、借金を返済するため投資の勉強をはじめる。課題図書40冊を読む必要から速読を学び始め、学び始めてから8カ月後に日本速脳速読協会主催の2010年第6回速読甲子園で準優勝、翌月開催された全国速読・速解力コンテストで速読甲子園優勝者を下して日本一になる。その後独立し、ワンランク上の速読を目指しつつ、挫折しない、再現性の高い指導を行っている。投資においても約1000名の受講生に対して、「最小限の時間投資で最大限の利益を」をモットーに、速読思考に基づく指導を行い、月収数十万円~数百万円の利益を上げるトレーダーを多数輩出している。著書に『行動する時間を生み、最速で結果を出す速読思考』(朝日新聞出版)、『1日が27時間になる! 速読ドリル』(総合法令出版)などがある。角田和将オフィシャルサイト http://limixceed.co.jp/blog/
角田和将(つのだ・かずまさ)/Exイントレ協会代表理事。高校時代、国語の偏差値は40台。本を読むことが嫌いだったが、借金を返済するため投資の勉強をはじめる。課題図書40冊を読む必要から速読を学び始め、学び始めてから8カ月後に日本速脳速読協会主催の2010年第6回速読甲子園で準優勝、翌月開催された全国速読・速解力コンテストで速読甲子園優勝者を下して日本一になる。その後独立し、ワンランク上の速読を目指しつつ、挫折しない、再現性の高い指導を行っている。投資においても約1000名の受講生に対して、「最小限の時間投資で最大限の利益を」をモットーに、速読思考に基づく指導を行い、月収数十万円~数百万円の利益を上げるトレーダーを多数輩出している。著書に『行動する時間を生み、最速で結果を出す速読思考』(朝日新聞出版)、『1日が27時間になる! 速読ドリル』(総合法令出版)などがある。
角田和将オフィシャルサイト http://limixceed.co.jp/blog/

 読書の秋と言えど、本を読むのがどうも苦手だという人も多いでしょう。

 速読日本一に輝き、著書累計17万部を突破している角田和将さんは「読むという行動に対する考え方の転換」が大切だと言います。角田さんは、もともと本を読むことも嫌いな、忙しいサラリーマンでした。しかし、投資の勉強をするために学び始めた速読で、半年で1分間に1万字をクリア、9カ月後には速読の全国大会で日本一になれたのです。

 その後独立した角田さんがこれまでに指導した生徒は1000名超。純粋な速読の成果だけでなく、

「仕事の売上が過去最高を記録した」
「何度も落ち続けていた面接に受かった」

 など、なんと95%を超える受講生が、仕事や試験、プライベートでも結果を出しているというのです。

 他にも、「1日5分の時間投資」をモットーに、速読思考に基づく投資の指導を行い、月収数十万円~数百万円の利益を上げるトレーダーを多数育てている角田さん。今回は特別に、著書『行動する力を生み、最速で結果を出す 速読思考』から、ノウハウの一部を紹介してもらいました。

*  *  *

 速読を教えているとよく聞かれる質問の一つに、「速く読んできちんと理解できているんですか?」というものがあります。

「速読だと理解が追いつかない」と思われているのでしょう。

 このような質問が出たときに問題となるのが、「そもそも理解とは何か?」ということです。速読をマスターしていない人は「理解すること」の定義が極めて曖昧なものになっていることが多いのです。

 まず、多くの方が勘違いしているのは、理解=記憶だと思っているところです。理解と記憶は別物です。さらに言うならば、今の高度化した情報社会において、記憶ははっきり言って無意味だと私は考えています。

 人は忘れる生き物です。それに対して今の時代、デジタル技術が発達し、ストレージデバイスは100%完全に情報を記憶してくれ、検索でいつでも取り出すことが可能です。会議で知らない言葉や名称が出てきても、その場ですぐインターネットを使って検索すればいいのです。

 記憶に関しては人間よりもデジタルのほうがどう考えても優位にあるわけで、人の記憶では曖昧にしか覚えられないなら、外部記憶装置に頼れば良いのです。

 また、こうしているうちにも世界中で毎秒のように情報が生産され、発信される今日では、その記憶は困難であるばかりか、それをやることに意味はない、つまりその価値が低くなっていることは容易に想像できるでしょう。

 話を戻して、理解とは一体何なのでしょう? 理解とは端的に言うと、知識と経験を基に、知恵を生み出すことです。理解するときに行っているのは、認識した文字や単語、文章それぞれの意味をつなげたり、ビジネス書であれば、あなたの日常(経験)との関係性を考えたりすることではないかと思います。

 資格試験でも、参考書に載っている内容を暗記しているかどうかよりも、現場でどれだけ参考書に載っている知識を活かすことができるのかを測っています。つまり、参考書の知識をどのように組み合わせて現場に対応できるか知恵が出せるか、が問われていると思います。知識そのものよりも問題の解き方をインプットすることに意識を向けたほうが効率的です。

 このように記憶などの人間が苦手とする領域は、それを得意とするコンピューターに任せてしまい、インプットした情報からどんな知恵を生み出せるか、という理解の部分に集中することが、これからますますテクノロジー化していく社会に生きる人間にとって最も重要だと私は考えます。そこで力を発揮するのが、速読思考なのです。

 私は「速読ができるとはどういう状態か?」と聞かれたら、次のようにシンプルに表しています。

「読んで理解」から「見て理解」に切り替える。

「見て理解」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、実はすでに皆さんの日常生活の中でできていることなのです。慣れないので初めは戸惑うかもしれませんが、速読というだけで身構えて特別難しく考える必要はまったくないのです。

『行動する力を生み、最速で結果を出す 速読思考』の前半では、なぜ、速読思考が必要なのか、その速読思考を意識することであなたの他の部分がどう変わるのか、をわかりやすくお伝えします。

 後半では、簡単に誰でもできて、日々の仕事の中でも応用できる実践的なトレーニング方法をインプットとアウトプットという両面で解説します。

 本書を手掛かりに「速読」というツールを使って、あなたの人生の時間の質と量を変える「速読思考」を自分のものにしてください。

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【書籍紹介】
『行動する力を生み、最速で結果を出す 速読思考』

半年500冊で「知性」を磨く!
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■なぜ、あなたは一冊読み切れないのか
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■速く読んで理解力を高める方法
■なぜ、「速読は誰でも必ずできる」と言えるのか
■「読む」から「見る」に切り替える
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