西武・菊池雄星 (c)朝日新聞社
西武・菊池雄星 (c)朝日新聞社

 歓喜に揺れた胴上げの9月。セ・パ両リーグで優勝チームが決まったが、選手個々に見るとまた違った順位評価となる。シーズン最終盤で輝いた選手は誰なのか?9・10月のパ・リーグ月間MVPを9月終了時点で予想したい。

【パ・リーグ投手部門】
菊池雄星(西武

 パ・リーグ投手陣では、菊池雄星(西武)が9月も好調をキープ。3試合に先発して2勝0敗で防御率0.00と“今度こそ”の月間MVP受賞に期待が高まる。

 開幕からエース然とした投球で覚醒を印象づけた今季は、7月に3試合に先発して1完封を含む3勝0敗、防御率0.81の好成績を残したが、その月の月間MVPの座は3勝0敗、防御率1.33だった東浜巨(ソフトバンク)に譲った。だが、その後も安定した投球を続け、この9月も7日のロッテ戦(メットライフ)で9回を4安打無失点に抑え、計10奪三振での完封劇。続く14日の楽天戦(Koboパーク宮城)でも8回を4安打1失点(自責0)で11奪三振の快投。21日のロッテ戦(メットライフ)では白星は付かなかったが、6回を4安打無失点に抑え、9月の3試合、計23イニングを1失点(自責0)で終えた。

 10月はあと2試合残っており、菊池は本日先発する。チームのCS本拠地開催とともに自身の最多勝、そして初の月間MVPを決めるピッチングに期待したい。その他の候補としては、9月の4試合で3勝1敗、防御率2.31の東浜巨(ソフトバンク)、9月10試合で9セーブを挙げて防御率1.80のサファテ(ソフトバンク)らの名前が挙がるが、覚醒した今季の証明として菊池の“残り1試合”に注目したい。

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