「ここ数年は5番手、6番手くらいの脇役からヒロインに抜擢されるケースが実は多いんです。有村は『あまちゃん』(2013年度上半期)で、主人公の母親の少女時代を好演。『とと姉ちゃん』(2016年度上半期)でヒロインを務めた高畑充希(25)は、『ごちそうさん』(2013年度下半期)だと主人公の夫の妹役。土屋太鳳(22)も『まれ』(2015年度上半期)でヒロインを務めましたが、その前に出演した『花子とアン』(2014年度上半期)では主人公の6つ年下の末妹役です。『ひよっこ』の佐久間の役は、準ヒロインと言っても過言ではないほど劇中で活躍しているので、脇役からヒロインという点で見ると、工員時代のヒロインがともに生活を送った、乙女寮の女子工員たちも注目すべきだと思います」


 
 では、乙女寮のメンバーで注目すべき若手女優とは一体誰なのだろうか?

「まず、可愛い眼鏡娘とひそかに話題になった澄子役の松本穂香(20)。15年に女優デビューし、2016年には有村が主演した月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)にも出演。大阪出身ですが『ひよっこ』では上手な東北弁をこなし、演技の評判も上々です。もう一人は、豊子役の藤野涼子(17)。真面目な青森出身の娘を演じ、とにかく田舎臭くて役にハマっています。見た目は和風美人といった感じで、将来は蒼井優(32)のような雰囲気の実力派女優に成長するかもしれません」(前出の編集者)

 9月30日に最終回を迎える「ひよっこ」。今後、どの若手女優が大輪の花を咲かせるか楽しみである。(ライター・丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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