日ハム・大谷(左)とソフトバンク・バンデンハーク (c)朝日新聞社
日ハム・大谷(左)とソフトバンク・バンデンハーク (c)朝日新聞社

 夏の甲子園で大会史上最多のホームランが生まれ、幾多の名勝負がみられた8月。高校球児に負けじとプロ野球でも熱戦が展開された。8月に最も活躍した選手は誰だろうか? 今回はセ・リーグ編に続き、パ・リーグの月間MVPを予想したい。

【パ・リーグ投手部門】
バンデンハーク(ソフトバンク

 パ・リーグ投手部門は、来日3年目に初の2ケタ勝利を達成したバンデンハーク(ソフトバンク)の充実ぶりが目立った。

 WBC参戦後のシーズンで開幕2連敗スタートとなったが、4月20日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季初勝利を挙げて以降は順調に勝利を重ねて白星先行。そして8月は2日のオリックス戦(京セラD大阪)で8回5安打1失点、今季最多の13奪三振で9勝目を挙げると、続く9日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも7回5安打2失点(自責1)の好投で2ケタ10勝目。その後、15日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で6回5安打3失点、22日の西武戦(ヤフオクドーム)では7回2安打無失点の快投で自身4連勝。30日の日本ハム戦(旭川)では5回6安打3失点で負け投手となったが、8月は5試合に先発してリーグ最多の4勝(1敗)を挙げて防御率2.18と抜群の安定感を示した。

 対抗馬は、同じく首位独走の原動力となっているサファテ(ソフトバンク)。8月は13試合に救援登板して1勝1敗11セーブ、防御率1.46の成績を残し、プロ野球史上初の2カ月連続の2ケタセーブをマーク。8月終了時点で44セーブを挙げて、岩瀬仁紀(中日)、藤川球児(阪神)が持つ日本記録46セーブの更新も間近だ。バンデンハークが月間MVPを受賞すれば2015年7月以来、サファテが受賞すれば2016年5月以来でともに2度目。首位独走の原動力となっている助っ人コンビが月間MVPを争う。

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