「代理母出産を望む人たちの気持ちは、当事者でなきゃわからない。みんな、それぞれ苦しみ悩んだ末に代理母出産の決断を下している。日本で代理母出産が規制されていても、それを望んで海外でと考える人がいたとして、でも、現地の言葉もしゃべれない人が代理母出産をしてうまくいくはずがない。おそらくほとんどがトラブルに巻き込まれます。だから、エージェントが間に入って成功へ導く必要があるんです。代理母出産ができる国があって、それを受けたい夫婦がいる。ならば、彼らを支える仕組みがあることは大切ではないでしょうか。知識を持ったエージェントが間に入ることで、オーストラリア人夫婦や光通信の御曹司が起こしたような事件を防ぐことにもつながるわけですから」

 結局、タイでは2015年7月に代理母出産を規制する法律が出来た。が、今日もどこかでは代理母出産が行われているのだ。

 世界のお産を通して、あなたは一体、何を感じるだろうか。