気分の3方向(『やっぱり、気分を上げればすべてうまくいく』より)
気分の3方向(『やっぱり、気分を上げればすべてうまくいく』より)
レーダーチャートで自分の気分を確認する(『やっぱり、気分を上げればすべてうまくいく』より)
レーダーチャートで自分の気分を確認する(『やっぱり、気分を上げればすべてうまくいく』より)
藤由達藏(ふぢよし・たつぞう)/夢実現応援家。株式会社Gonmatus代表取締役。「人には無限の可能性がある」をモットーに、作家・シンガーソングライターから経営者・起業家・ビジネスパーソン、学生・親子まで幅広い層に、夢実現の個別対話や対話型研修、創造性・才能開発のワークショップを提供している。1991年早稲田大学卒業後、文具・オフィス家具メーカーPLUSに入社。全プラス労働組合委員長として、労働組合活動にコーチングの要素を取り入れ、組合員に対するセミナーの講師を務める。2013年9月、独立。チームフロー(代表・平本あきお氏)スタイルのコーチングを核に、各種心理技法や武術、瞑想法、労働組合活動、文芸・美術・音楽創作等の経験を統合し、独自の「夢実現応援技法」を確立。企業、労働組合、業界団体からの講演依頼も多数。ユーモアを交えて熱く語るスタイルが親しみやすいとの定評がある。著書にシリーズ累計で40万部を超えるベストセラーとなった「結局」シリーズ(『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』<青春出版社>など)がある
藤由達藏(ふぢよし・たつぞう)/夢実現応援家。株式会社Gonmatus代表取締役。
「人には無限の可能性がある」をモットーに、作家・シンガーソングライターから経営者・起業家・ビジネスパーソン、学生・親子まで幅広い層に、夢実現の個別対話や対話型研修、創造性・才能開発のワークショップを提供している。
1991年早稲田大学卒業後、文具・オフィス家具メーカーPLUSに入社。全プラス労働組合委員長として、労働組合活動にコーチングの要素を取り入れ、組合員に対するセミナーの講師を務める。
2013年9月、独立。チームフロー(代表・平本あきお氏)スタイルのコーチングを核に、各種心理技法や武術、瞑想法、労働組合活動、文芸・美術・音楽創作等の経験を統合し、独自の「夢実現応援技法」を確立。企業、労働組合、業界団体からの講演依頼も多数。ユーモアを交えて熱く語るスタイルが親しみやすいとの定評がある。
著書にシリーズ累計で40万部を超えるベストセラーとなった「結局」シリーズ(『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』<青春出版社>など)がある

 1週間が始まる月曜日の朝。憂うつな気分で通勤電車に揺られている人も多いのではないでしょうか。

 しかし、憂うつな気分で仕事に取り組むのと、前向きで元気な気分で取り組むのでは、結果も違ってくるとコーチングのプロは指摘します。『やっぱり、気分を上げればすべてうまくいく』(朝日新聞出版)の著者でもあるプロコーチの藤由達藏さんに、月曜朝の気分を1秒で切り替え・上げる方法について聞きました。

*  *  *

 月曜日の朝は1週間のスタート地点であり、とっても大切な時間です。「始め良ければ半ば良し」という諺がありますが、「スタートさえ良ければ、半分終わったも同然だ」という意味だそうです。その伝でいくと、月曜日の朝に憂うつな気分だと、先の1週間が思いやられます。

 私はコーチングのプロであり、夢実現応援家として、ビジネスパーソン、起業家、作家等の支援をしていますが、最も重視しているのは「気分のコントロール」です。気分が上がっているか、落ちているかで、行動の質が変わり、成果にも大きく影響するからです。

 この「気分」というものは、ビジネスの現場ではまだまだその重要性が理解されていません。そのため、「活を入れる」などの理由から部下をこっぴどくしかり飛ばしたり、不機嫌な様子で「報告・連絡・相談ができていないぞ!」と怒鳴り散らしたりする上司がたくさんいるのです。そうすることで、部下の気分を下げているにもかかわらずです。

 また、気分の重要性に気づいていないことで、できない点にばかり注目してしまい、「自分はダメだ。全然なっていない……」と自分を責めて、わざわざ落ち込むことにもなります。

「だって、ダメなものはダメでしょ?」と感じるかも知れません。しかし、そうやって自分を責めれば責めるほど、気分は落ち込んでいきます。そして、気分が下がった状態では、現状をよりよくしたり、改善したりすることは、なかなかできないのです。

 大事なことは何でしょうか? 「これから過ごす1週間をどうしたいか」ではありませんか? そのために、簡単に気分を切り替え・上げる方法をご紹介します。

■脳の「フィードバック・ループ」を利用する

 私たちの脳は、体の細胞の隅々にまで神経を張り巡らせて、体の状況を常にモニターしています。笑顔になれば、脳は今楽しいのだろうと認識します。その逆に泣き顔になれば、脳は自己の状況が悲しいのだと判断します。

 顔の表情は、感情によってつくられますが、その表情を認識することで、脳が自分の感情を再度自覚する「フィードバック・ループ(再帰的な循環)」という働きがあります。

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