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トランプ氏の「アメリカファースト」政策が世界を大きく変える

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大島隆/朝日新聞社「GLOBE」副編集長。1972年、新潟県生まれ。2005~15年の間に、記者や大学研究員として計9年間アメリカで暮らす。アメリカ人の前妻との間の子ども2人がニューヨークに住む

大島隆/朝日新聞社「GLOBE」副編集長。1972年、新潟県生まれ。2005~15年の間に、記者や大学研究員として計9年間アメリカで暮らす。アメリカ人の前妻との間の子ども2人がニューヨークに住む

ジュニアエラ 2017年3月号

朝日新聞出版
定価:490円(税込)

B01N9OM6MI

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 政治経験のまったくないアメリカ大統領が誕生した! ドナルド・トランプ新大統領は、どんな背景から生まれたのだろう? 世界のリーダー、アメリカが大きく変わり始めている。世界と日本はどうなる!? 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、朝日新聞社「GLOBE」副編集長・大島隆さん監修の解説を紹介しよう。

*  *  *
 トランプ大統領は、アメリカの国益を最優先にする「米国第一」の政策を行うという。世界にはどんな影響が出るだろう?

■世界をリードしてきた超大国アメリカ

 アメリカは1945年に第2次世界大戦が終わってから70年以上、世界のリーダー的存在だった。世界を二分した冷戦の時代もあったけれど、その後はアメリカが唯一の超大国として、国際社会のルールや協力体制をつくるうえで主導的な役割を果たしてきた。経済力も軍事力も世界一だから、よくも悪くも絶大な影響力があった。歴代のアメリカ大統領は、自分が世界のリーダーであることを自覚して、その責任も感じていたはずだ。

 これに対してトランプ氏は、アメリカの国益を最優先にする(アメリカファースト)、「世界の警察官」はやめると選挙でアピールしてきた。何がどう変わるのだろう?

■リーダーをやめて目先の利益を追求!?

 これまでのアメリカ大統領も、アメリカの国益を最優先させてきたことに変わりはない。彼らが世界のリーダー役を引き受けたのは、アメリカ流のルールを世界に通用させれば、結果的に自国の利益にもなると考えたからだ。

 これに対してトランプ大統領の「アメリカファースト」は、目の前の損得を重視するのが特徴だ。とくにお金の話が多い。中・長期的な視野に立って、これまでアメリカがリードしながら世界の国々と話し合ってつくってきた体制を、あっさりやめてしまうかもしれない。

 実際、就任したら、シリア難民の入国を禁止したほか、特定の国々の人の入国も一時禁止するなど、アメリカ国内や世界で大きな波紋を呼ぶ方針をすぐに打ち出した。地球温暖化防止の取り組みも大きく転換しそうだ。

 トランプ氏が大統領になったことで、世界の枠組みが大きく変わることは間違いないだろう。



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