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SNSでユーザーが商品開発に参加 「フェリシモ猫部」成功の秘密

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南文枝dot.#ねこ#動物
フェリシモ猫部の部長を務める松本さん。いずれも発売されたばかりの「猫がま口ポーチ」、猫に踏まれる心地よさを味わえる「ふみふみ肉球コットン」と共に

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大人気商品の「にゃんそうこう」(右)とツンとした表情がかわいらしい「ミニ和風ニャシュマロ」

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猫耳の角度にまで気を配った「なりきりにゃんこ猫耳もふもふヘアターバン<パート2>」

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新入部員のアイデアから生まれ、ユーザーから猫写真の協力を得て完成した「そこにいたの!?ノートで遊ぶ猫ふせん」

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2016年10月には、猫だらけのムック本「フェリシモ猫部 vol.1」も発売

2016年10月には、猫だらけのムック本「フェリシモ猫部 vol.1」も発売

 山野さんが手掛けた複数のイラスト案から、ユーザーの投票により、「私がやりましたが何か。」「反省してるにゃごめんにゃさい…」などの猫好きにはたまらないメッセージを添えた6デザインを採用。発売してからの反響も大きく、一時は品薄状態が続いた。

 ユーザーからは、愛のこもった厳しい意見が寄せられることも。猫耳付きヘアターバンの初期モデルは、「耳の角度が猫っぽくない」という指摘を受け、作り直した。改良モデルは「なりきりにゃんこ 猫耳もふもふヘアターバン<パート2>」(月1個税抜900円)として販売している。

 また、商品価格のだいたい3%を基金として、猫の保護などに取り組む団体への支援にあてているのだが、ある商品の価格を設定する際に、販売価格が上がり過ぎないようにと基金額を1%程度としたことがあった。その時には、「基金額が少ない」、「もっと基金がついていたら買ったのに」という意見が寄せられた。

 松本さんは「お客さまの動物愛護への関心の高さには本当に驚かされます。猫を助けたいという真摯(しんし)な気持ちを感じる」と話す。商品購入の際などに100円から参加できる基金もあるのだが、商品に付いている基金などと合わせて年間で約4000万円、累計では2億円を超えているという。

 16年9月末には、神戸市のふるさと納税の返礼品に猫部のグッズが加わった。1万円から納税でき、グッズの詰め合わせが贈られる最高額の「猫部超級部員コース」は100万円。市によると、16年11月末までに141件、237万1000円の申し込みがあった。担当者は「寄付金の使い道が決まっている返礼品の中では群を抜いて好評で、『少しだけでも協力したい』と申し込まれる方が多い」と話す。

「東京五輪までに殺処分ゼロに近づきたい。12月には神戸市で、(公費での不妊・去勢手術による殺処分の減少を目指す)全国初の条例ができたし、社会制度も良い方向に変わってきている。プレッシャーもあるが、自分たちにできることを続けていきたい」(松本さん)

 猫部のメンバーいわく、猫は「いてくれるだけでかわいく、癒やされる“天性のセラピスト”」だそうだ。猫部の活動を通して、世の中に広がっていく猫愛に期待したい。(ライター・南文枝)


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