中国のスーパー銭湯は、休憩室エリアが日本のそれより広いのが特徴だ。上海の大江戸温泉物語も映画部屋やテレビ付きリクライニングシート席が100席ほど並んで、客がくつろいでいたという。ちなみに、映画が上映されていた部屋では「千と千尋の神隠し」が上映されていた。日本式銭湯ということで、温泉宿が出てくるアニメを選んだのかもしれない。

 肝心の湯船が気になるところだが、設備としては、浴槽や五右衛門風呂、岩盤浴、サウナなどがあるという。

 上海在住40代男性は「サウナがイマイチ。温度設定が45度程度と低く、全くサウナになってなかった」と不満げなご様子。また、前出の20代男性は「薬湯など特殊な浴槽がなく、少しつまらなかった」とこちらも不満をもらす。

 一方でよい点もあったという。岩盤浴は5種類もあってデザイン性も高く、露天風呂は広かったとのことだ。

 前出のふたりはそれぞれ数時間楽しんだというが、感想は以下のように一致した。

「上海にある『極楽湯』(日本のスーパー銭湯「極楽の湯」の正規店舗)の方が、値段も安いし楽しめる。銭湯に行くなら極楽湯を選ぶ」

 日本の“本家”が対応協議中というが、上海の大江戸温泉物語は果たしていつまで存続できるのやら。現時点では、現地の評価サイトでは高い評価を得ているようだが……。