日本ラグビー界“W杯フィーバー”のその後…1年で崖っぷちに逆戻り (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本ラグビー界“W杯フィーバー”のその後…1年で崖っぷちに逆戻り

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11月5日にアルゼンチン戦を控える日本代表新HC・ジェイミー・ジョセフ氏(写真:Getty Images)

11月5日にアルゼンチン戦を控える日本代表新HC・ジェイミー・ジョセフ氏(写真:Getty Images)

 イングランドで開かれたラグビー・ワールドカップで、過去2度優勝の強豪南アフリカを破る世紀の大金星を日本が挙げたのは、昨年9月19日(現地時間)のことだった。あれから1年。9月20日には日本で開催される次のワールドカップまであと3年となり、12の開催都市への表敬訪問も始まった。本来ならアジアで初めて開かれる世界最高峰の大会、そして、そこでの日本代表の更なる活躍に期待感が高まる時期のはずなのに、SNSで発信される選手やファンの声やメディアの論調には、むしろ危機感の方が色濃く現れている。

 日本ラグビーの中核であるトップリーグ。昨シーズンは序盤に配券の見込みの甘さから前売り段階でチケットが売り切れにも関わらず観客席には大きな空席が残るという失態を演じたものの、当時五郎丸歩選手が所属していたヤマハ発動機vsキヤノン、ともに日本代表選手を多く擁するサントリーvs東芝の2試合が行われた昨年12月26日には、トップリーグ史上最多の2万5164人の観客数を記録するなど、シーズン全体を通じては多くの注目を集めた。その結果、シーズンの総入場者数はこれまでの最多だった39万6421人(2014-2015シーズン)を大きく上回る、史上最多の49万1715人を記録した。

 ところが、今シーズンは開幕から空席が目立っている。10月8、9日の第6節まで終わった時点では、パナソニックとサントリーという強豪同士の対戦(9月17日、秩父宮ラグビー場)に1万1318人が集まったのが最高。一方で、9月2日のキヤノンvsヤマハ発動機(東京・町田市立野津田公園陸上競技場)の1159人を筆頭に、観客数が千人台の試合が48試合中6試合あった。このため、1試合平均の観客数も4843人と、ワールドカップ2015前に近い水準まで落ち込んでいる。

 特に、金曜日の秩父宮ラグビー場でのナイトゲームがなくなり、土曜日の秩父宮開催もなかった第6節は、8試合の合計観客数が今シーズン初めて3万人を割り込んだ。都心の交通の便が良い秩父宮ラグビー場に集客を依存している体質が改めて明らかになる一方で、ファンや選手からは、事前の集客努力や試合当日の観客サービスが欠如した例が目立つ地方開催に対して、その是非を問う声が上がるようになっている。


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