移籍市場最終日にチェルシー復帰が決定したD・ルイス(写真:Getty Images)
移籍市場最終日にチェルシー復帰が決定したD・ルイス(写真:Getty Images)

 欧州主要リーグの夏の移籍市場が8月31日(現地時間、以下同)に閉幕し、今年もまた、バタバタと駆け込みでの移籍が相次いだ。カウントダウンの始まった30日から31日にかけて、市場ではイングランドを中心に最後の駆け引きが行なわれた。

 最終日最大のサプライズは、何といってもDFダヴィド・ルイス(29)の2年ぶりとなるチェルシー復帰だ。3年契約だが延長のオプションも付帯しており、移籍情報総合サイト『transfermarkt』によれば、チェルシーが今夏補強したDFでは最高額となる。

 あちこちでCB獲得交渉に失敗してきたチェルシーは、D・ルイスに最後の望みをかけたが、売る気などないパリSGはそのオファーを却下。これを知って心穏やかでいられなくなったのは新チームで定位置を失っているD・ルイス本人で、30日に会長やレオナルドSDに直談判。めでたく退団の許可を得ると、電車でロンドンへ駆けつけ、メディカルチェックを済ませて契約書にサイン。手続きが完了したのは、実に移籍市場の閉まる5分前という滑り込みだった。

 選手の移籍金については、伝える記者がどちらのクラブをソースとしているかで異なり、クラブ側も最初のオファー額を伝えたり、手数料やボーナス込みの額を伝えたりでバラバラである。そのため英メディアが報じるD・ルイスの移籍金も3000万ポンドから3400万ポンド(約41億円から46億円)と幅がある。3400万ポンドが事実なら、チェルシーにとっては今夏最高額の買い物となる。

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