貧困層に希望を…リオ五輪は“スラム街”を救えるか? (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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貧困層に希望を…リオ五輪は“スラム街”を救えるか?

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リオ五輪開催でファベーラの子どもに楽しさや喜びを与えることができるか?(写真:Getty Images)

リオ五輪開催でファベーラの子どもに楽しさや喜びを与えることができるか?(写真:Getty Images)

 開幕まで、いよいよカウントダウンとなったリオデジャネイロ五輪(8月5日から21日)。ここへ来て世界の注目はロシアの組織的なドーピング問題をめぐる、リオデジャネイロ五輪出場の可否にフォーカスされている。本来ならば祝賀ムードで迎えられるはずの五輪の開幕に、またも暗雲立ち込めるといった様相だ。

 しかし、その一方で目を向けたいのは、4年に1度の晴れの舞台で活躍を誓う選手たちの存在。とりわけ母国開催に臨むブラジル代表選手たちは並々ならぬ闘志を燃やす。

 女子柔道57kg級での出場が予定されているラファエラ・シルバもその一人だ。出身はリオデジャネイロ。貧困層が暮らすファベーラで生まれ育った。柔道を始めたのは8歳のとき。女だてらにけんかっ早いのを案じた両親が柔道教室に通わせたのがきっかけだったという。

 そんな彼女が頭角をあらわしたのは2011年。19歳のときに出場した世界選手権で準優勝し、翌年に控えたロンドン五輪の有望株に。ところが、メダル候補ともいわれ期待された本番では、まさかの2回戦敗退。しかも反則負けという悔いの残る結果に涙を呑んだ。

 一時は周囲に「柔道をやめたい」と漏らしていたというシルバ。しかし、まだ20歳という若さと、貧しい暮らしの中で得たスポーツの楽しさや成功する喜び、そして何よりも地元で開催される五輪という自負が、彼女を再び競技へと駆り立てた。

 女子柔道57kg級といえば、日本からはロンドン五輪の金メダリスト、松本薫が出場する。シルバと松本は2015年12月に開かれた「グランドスラム東京」の2回戦で対戦しており、このときはシルバに軍配があがった。ロンドン五輪のリベンジを誓うシルバと五輪連覇をめざす松本の対戦が再び実現すれば、注目の一戦となりそうだ。


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