キラキラネームの人の“本音”とは!?(イメージ)
キラキラネームの人の“本音”とは!?(イメージ)

 20年ほど前から子供に「キラキラネーム」と呼ばれる読めない名前をつける親が増加した。「皇帝(かいざー)」「蒼流(そうる)」「今鹿(なうしか/注:男の子)」「士恵大(じぇだい)」「怜碧琉(れある)」「姫星(きてぃ)」「愛羅(てぃあら)」「音奏(めろでぃ)」「愛保(らぶほ)」などなど……キラキラネームは年々恐るべき進化を遂げている。

 親にしてみれば「わが子にオンリーワンの名前を」という思いがあるのだろうが、当初から「学校でイジメられる」「名前を笑われて子供が傷つく」といったマイナスの影響が叫ばれていた。そして月日は流れ、現在はキラキラネームの第一世代、第二世代が大学生や社会人に成長。就職活動やビジネスにおいて、名前が深刻な弊害を生んでいると指摘されている。

 都内にある大学の就職担当教員はこのように語る。

「キラキラネームは学生の性格によって就活の有利・不利に差が出る例もあります。子供のころから名前が原因で周囲に笑われたり、イジメに遭ったりしたために目立つことを避けるようになった結果、アピール下手になってしまったという学生も少なくない。一方で社交的に育った学生は『覚えてもらいやすい』といった理由で就活を有利にしているようですが、それは少数派のように感じられますね」

 ネット上である医師が「子供が毎回、初対面の人に名前を笑われると心に深刻な傷を負う」と指摘したこともあり、場合によっては「小学生がキラキラネームのせいでうつ病になることもある」という。名前は人格形成に大きな影響を与える可能性があり、それが結果的に就活で不利に働いてしまうことも否定できないようだ。

 また、都内の中小企業の人事担当者は「キラキラネームはできれば敬遠したい」と漏らす。どこかで「家庭環境に問題があるのでは」「親も子供も常識がないのでは」との疑念が湧いてしまうとのことだ。

 もちろん、名前と家庭環境に因果関係があるのかどうかは担当者の思い込みにすぎない。だが、もし人気職種の狭き門を争っている時に担当者に余計な疑念を抱かせてしまったら、致命的なマイナス要素となりかねない。

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