セックスNGを公表したのは、クロアチア、アイルランド、ウェールズ、ベルギー。クロアチアのアンテ・チャチッチ監督は、宿舎に女性が入ることを全面的に禁止。「妻であろうと恋人であろうと、もってのほか」と一蹴した。アイルランドのマーティン・オニール監督も同様。地元メディアから「グループリーグを突破したら面会を許すというインセンティブはどうか」と問われると「悪いが、それでもダメだ。ベスト8に進んだら、そういう時間を一度設けるが」と突っぱねた。

 ウェールズのクリス・コールマン監督は「グループリーグの間は禁止。10日間で3試合戦うのだからそんな時間はない。突破したらそこは譲ってもいい」と語っていた。しかし、実際に選手が家族に会えたのはグループリーグ突破後ではなく、決勝トーナメント1回戦終了後だった。ピッチ上で3歳の娘と遊び、実にうれしそうだったギャレス・ベイルが「4、5週間も家族と会っていなかった」と明かしていたのだから、確かだ。

 OK組は、ドイツ、ポルトガル、イタリア、スウェーデン、スイス、ポーランド、オーストリアなど。ただし、ドイツは監督の決めた面会プランに従うことが条件で、ポーランドは「お泊まり禁止」。オーストリアも「たまになら」という条件で、クリスティアン・フクスの妻ラルーカは独『RP ONLINE』に「会える時間をもっと増やした方が効果あると思うけど」とこぼしていた。ちなみに、スペインのビセンテ・デルボスケ監督は「うちのチームに禁止事項はなく、何でも推奨」と、太っ腹である。

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